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十六夜 ページ9

金曜の夜の勢いに任せて。
内容なんてないお話
(悪しからず)

________




『たらいまぁーーーっ!』


頭にタオルを被りまだ濡れた髪の毛を
放置したまま洗面所から出ると同時に
玄関先から時間帯に似つかわしい
ハイテンションな声


『あっ!れんっ!』


「意外と早かったな?ってあぶねぇよ
ほら靴脱げる?」


数日前から楽しみにしていたという
学生時代の友人達との女子会を終えたまゆが帰ってきた


『なんか、れんに早く会いたくなっちゃってぇ
早めに切り上げてきたぁ』


先日、買い物に行った時に購入していた
下ろしたての秋物ブーツに苦戦するまゆは
へろへろに酔っ払いながら、調子が狂うことを平気で言ってくる


「お前、酔っ払いときだけそう言うこというよな」


『なにぃー?れん、、脱げないよ』


「はいはい、ほら大人しくしろって」


あんなにはしゃいでいたと思ったら
急に静かになるまゆに不思議に思いながらも
靴を脱がせる


「ほら脱げたで?」


トロンとした目で見つめてくるまゆは
話しかけてもピクリともしない


「なに?抱っこして欲しいんか?」


いつものようにからかって見せると
案外素直に、頷いて手を広げてまっている


(まじかよ、、)


〜〜〜〜〜


完全に力を抜いた状態のまゆを
やっとこさリビングへと連れて行くと
いつまでも離れないまゆの体


年に数回現れる、この甘えん坊は
かなり貴重であるが唐突にやってくるので
毎回ドキッと寿命が縮んだ気がしてならない


「まゆ?ここで寝るなよ?」


『寝ないよー』


「離れへんの?」


『んーあとちょっとだけ』


離して欲しくないくせに
そうやって言ってしまう俺の悪い癖


もぞもぞと離れようとする身体を
離したくなくて、離れて行くまゆの
身体を抱きしめる力を強めた


『んっ、、れん?もう大丈夫だよ』


「俺が嫌だ」


『んふふ、どしたー?』


「あとちょっとだけ、」


『立場逆転や』


「ふふっ...へたくそな関西弁やな」


『あ、もう耳元で話さないで...』


「まゆが耳、苦手なの知ってやってるねん」


『ん...れん・・髪の毛濡れてる、乾かそ?』


「そんなのすぐ乾くことしようや」


わざとらしく耳元で囁くと
くすぐったそうに、だけど色っぽく鳴くから
歯車が狂い始めた瞬間だった

春一番→←秋桜



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oyasumiico(プロフ) - やまなかさん» ありがとうございます!また書けるように頑張ります〜! (2020年6月13日 13時) (レス) id: 0e4319e8c9 (このIDを非表示/違反報告)
やまなか(プロフ) - 凄く素敵な作品でした!彼女に甘々な廉くん最高でした!今後の展開も楽しみにしています。 (2020年6月13日 2時) (レス) id: 3eb5773ae4 (このIDを非表示/違反報告)
oyasumiico(プロフ) - しろさん» コメントありがとうございます。お時間頂戴してしまいますが、更新しますのでお待ちください!> < (2019年2月6日 22時) (レス) id: 0e4319e8c9 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - また続きが読めるの楽しみに待っています。 (2019年2月1日 16時) (レス) id: b25c0e4b75 (このIDを非表示/違反報告)
oyasumiico(プロフ) - yyyyuuuuiiiiさん» ありがとうございます。嬉しいです〜〜 家までかっこいいって...家賃は可愛くないお値段なのは確かです。(笑) (2018年12月5日 23時) (レス) id: 0e4319e8c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:oyasumiico | 作成日時:2018年11月7日 0時

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