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蠢いているのは ページ26

オーシャン「A?」

オーシャンはAの名を呼んだ。

「…………」

だが、Aは答えない。

じっと空を見つめている。

深紅に染まった瞳で。

オーシャン「A…?」

オーシャンはAの肩に手を掛けた。

「オーシャン、」

オーシャン「何?」

Aは両手を首の後ろに回し、首に掛かっていたペンダントを外した。

Aは外したペンダントをオーシャンの首に掛けた。

オーシャン「っ?!」

「このペンダント、守護魔法のかかったペンダントなの。これオーシャンにあげる。」

オーシャン「えっ、でもどうして?」

「何となく。思い出になるかなって。特に理由は無いの。でも持ってて。」

オーシャン「うん…」

「そろそろ帰ろう?私眠くなってきちゃった。それに、もう遅いし寒いもの。」

オーシャン「そうだね。」

オーシャンは頷いた。

「また会おう?」

オーシャン「うん!」

その言葉にオーシャンは笑顔で大きく頷いた。

それに答えるようにAもニコリと微笑んだ。

「じゃあ、また今度ね。」

オーシャン「うん!」

オーシャンはAの言葉がよっぽど嬉しかったのか帰っていくAに満面の笑顔で手を大きく振った。

Aも同じように手を振った。

オーシャンが背を向けたときAは走ってエイトフット達の元へ行った。

スキャター「わわっ!Aさん!えっとですね、これは…」

「大丈夫。つけてきてたのは分かってる。兎に角早く帰ろ。」

スキャター「な、何かあったんですか?!」

「後で話すから早く!急いで!」

Aの言われるがまま一行は走ってホテルハイタワーを目指した。

エイトフット「おい、何があったんだよ」

走りながらエイトフットは尋ねた。

「私を狙ってるとかいう組織がいるの」

エイトフット「は?!おま、は?!」

「いま私達の頭の上で飛んでるよ。」

エイトフット「っはぁぁあ?!」

エイトフットは空を見上げた。

僅かに黒い影が蠢いているのが見て取れた。

「取り敢えず、面倒なことになる前にホテルハイタワーに戻んないと!」

倒すにしても何体居るか分からず、場合によっては直ぐに殺されてしまう。

おまけに肌寒く辺りは暗い。

ようやくホテルハイタワーに着いた頃蠢いていた黒い影がこちらに向かってきた。

しかし全員ギリギリの所でホテルに入った。

間一髪だ。

だが…

ヴェール「Aがいませんわ!」


Aを除いて。

魔力→←幸せ



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オクトパス(プロフ) - ポップスさん» あ、ありがとうございます! (2017年9月12日 18時) (レス) id: 9001e4cb89 (このIDを非表示/違反報告)
ポップス - 面白いです!キュンキュンしちゃってます!ジャックハートのパンの話、可愛いです! (2017年9月12日 18時) (レス) id: 4fc279d8fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:オクトパス | 作成日時:2017年8月25日 22時

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