六兎 ページ7
神威さんは自分を責めるAを抱き寄せて強く優しく抱き締めた。
『! 神威さ……/////』
神威「おじいさんはちゃんと知っていたんだよ。 君がどんな理由で働きに出ていたって事」
『……』
神威「おじいさん、「わしの治療費を稼ぐ為に寝ずに働きに出てくれているんじゃ」って俺達も話していたよ」
『……知って……いたんですね……』
高杉 「当たり前だろ。だからお前さんに何かしてあげたくて再帰までに木刀を作っていたんだよ」
『……ボク……っ、おじいさんに拾われたからこうして生きられているのに……っ、ボクは何も出来なかった……っ。だから少しでも恩を返したくて頑張っていたけど……っ、おじいさんも両親と一緒の所に逝って……っ』
高杉「大丈夫だA」
『え……?』
高杉「おじいさんも親御さんもお前さんの傍を離れたりしてねぇから」
『……』
高杉「(トン…)」
高杉さんはAの心臓に人差しを当てた。
高杉「おじいさんと親御さんはお前さんの前から居なくなったりしねぇよ。見えねぇけどちゃんとお前さんの心の中で生きている。何処にも逝っちゃいねぇんだよ」
『晋助さ……っ。ひく……っ(ギュ…)』
Aは神威さんの胸元に顔を埋めて高杉さんの手を握り哀しそうに涙を流した。
そんな彼を神威さんはさらに強く大切そうに抱き締めて高杉さんも手を握り返した。
神威「よしよし……」
高杉「そうだよなァ……」
高杉(夜は沢山甘やかしてやらねぇとAが壊れる)
神威(夜は沢山甘やかしてやらないとAが壊れる)
神威「ん?A、落ち着いたかい?」
『……(ハッ!)すっ!すみません/////』
神威/高杉「あ、離れた」
Aは気を取り戻し自分の行動に恥ずかしくなり神威さん達から離れた。
その際に将軍を後ろにして護る。
高杉「大丈夫か?」
『あ、はい////もう大丈夫です。ありがとうございます』
高杉「そうか、なら安心した(微笑)」
『(キュン/////)』
神威「ね、シンスケ、この際だから、用事を済ませてしまわないかい?」
高杉「そうだな、電話でも良かったんだが、直接でも良いか」
『?他にもボクに用事があったんですか?』
高杉「あァ、まず、一つ目はだな、お前さんこれから物件探しするだろ?」
『ええ』
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作者名:未来 | 作成日時:2020年2月5日 21時