十五兎 ページ16
沖田「さっきは高杉や神威等と親しくて疑っていやしたが今は違いやす。本当ァ、将軍を助けた時に信じておくべきでしたよねィ……っ」
土方「俺達はお前を毛嫌いしたのに近藤さんを助けてくれて……っ、本当……っ、お前は他の奴等と違って優しいんだなァ……」
『……っ。良か……っ。ひく……っ、ぐず……っ。怖か……っ』
Aは我慢していたけど不安が解けて涙を流した。
沖田「そうですよねィ……。すいやせん……っ、A。怖い思いをさせて……。もう……しやせんから……」
土方「そーいや……。ここ、太陽の光が当たって夜兎族のお前にはキツいんじゃねーのか……?」
『(コクン…)頭が……、クラクラ……します……』
土方/沖田「!!A!!」
終「!!」
近藤/山崎「!!Aくん!!」
近藤「日傘……っ!!!?」
近藤さんは彼の腰に備えている日傘を取ろうとしたが……ビクともしない。
近藤「Aくん……、日傘、ビクともしないんだけど……??」
『……?』
終「……?(グッ、アセアセ)!!!?」
終さんも近藤さんの代わりに日傘を持とうとするがビクともしない。
沖田「終兄さん、貸してくだせェ……。……っ!!!!」
沖田(何でィ、この日傘……っ)
沖田さんも持とうとするがビクともしない。
沖田「ハァ……、ハァ……、ビクともしねェや……」
土方「んなに重てーのか?」
沖田「土方さん、アンタも持ってみたら分かりますよ(ポスッ…)」
沖田さんはAに太陽の光が当たらないように日除けになりながら彼を抱き寄せた。
土方「(グッ…)……ぐっ……。!!!!?」
土方さんも日傘を持とうとするがビクともしない。
土方「な……っ。なァA。この日傘……一体何キロあんだ?」
『確か……、五千トンです』
土方/沖田/近藤/山崎「!!?五千トン!!?」
終「!!!(何でそんな重たい日傘を持っているんだZ!?)」
『好みの日傘がこれしか無かったんですね』
Aはそう言いながら土方さん達がビクともしなくて重たくしていた腰に備えている日傘を怪我していない右手に持ち差した。
土方/沖田/近藤/山崎「え……?何で五千トンの日傘を片手で持ってんの?? 重たくないの??腕痛くない??」
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作者名:未来 | 作成日時:2020年2月5日 21時