十四兎 ページ15
(この……、人ボクの……名前……、呼んでくれた……)
『あの……////ボク夜兎なのでこれぐらいすぐ治りますよ』
沖田「A、駄目ですぜィ。いくら夜兎族で傷の治りが早いからって放っておくと悪化しやすぜィ。せめて消毒させてくだせェよ」
『ショウドク?』
(この人もボクの名前……。嬉しい……っ)
沖田「知らないんですかィ?」
『地球は初めてですので知らないですね……』
土方「そーなのか。とりあえずこっちに来いよ」
近藤「……くん……(ギュウ…)」
『……?』
近藤さんはAに対して冷たくて毛嫌いした態度を取ったのにそんな真選組を救ってくれた彼に申し訳無い気持ちで沢山で彼を後ろから抱き寄せて涙を流した。
『お巡りさ……?どうして泣いて……』
近藤「………済まないAくん……っ、ぐず……っ。本当……っ。冷たい態度や毛嫌いしたのに……っ」
『お巡りさんは何も悪くないですよ。悪いのはボクです』
近藤「……?」
『だって晋助さん達は指名手配なんですよね?そんな晋助さん達と関わりがあるのなら疑われても当然ですよ……』
(本当は疑われたくないけど……っ)
近藤「もう十分疑いは晴れている。あの時にちゃんと分かっていれば良かった」
『……?』
近藤「もし、君が幕府側を敵と思っていたらああやって将軍を助けたり高杉等と話している間も周りを気に掛けて護ってくれるはずない。それに今現在も護ってくれた……。もう……十分なんだよ……」
『……っ。本当……ですか……?』
(誤解解けたノ??)
Aは誤解が解けたと思い近藤さんを見つめた。
近藤「ああ。嫌な思いをさせて済まなかったな……?」
『! いえ! ボクの方こそありがとうございます。 誤解が解けたなら……(ポロ…)』
Aは笑顔を見せるが目に涙が流れた。
近藤「Aくん……?」
『あ……。すみません……っ、目に石が入ったみたい……っで……(ゴジ…)』
土方「A……(ポスッ)」
『……?』
土方さんは誤魔化し笑顔を見せるAを申し訳無さそうに抱き寄せた。
土方「さっきは嫌な態度を取って悪かったな……。それと、近藤さんを助けてくれありがとよ」
『……っ、お巡りさん……っ』
沖田「俺もすいやせんA……(ナデナデ…)」
沖田さんも申し訳無さそうな表情でAの頭を撫でた。
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作者名:未来 | 作成日時:2020年2月5日 21時