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(良い香り……っ。この香り……久しぶりだな……)
A君は洋さんに携帯を渡され電話に出た。
『レ……、レオンさん?』
日高レオン〈A君、久しぶりだね〉
『はい。お久しぶりです……っ』
レオン〈犯人捕まえたんだって?ありがとね〉
『いえ、たまたま近くにいましたか……。ですが米花町の住民は誰も怪我はありません』
レオン〈本当?良かった。A君は怪我してないかな?〉
『はい』
レオン〈フ……、それが1番安心だよ。本当にありがとうA君、犯人を捕まえてくれて……。A君が居なかったら周りは危なかったかもしれないね〉
『レオンさ……っ。ひく……っ』
レオン〈そう……だよね。恐かったよね?すぐそっちに行くから待っててね?〉
『はい……っ』
A君は本当は不安で恐かった。でも自分が動かないと周りが余計に危険な目に合うから……と涙が溢れてくる。
洋「よしよし……、もう大丈夫だからね。落ち着くまでこのままでいよっか?」
『ですが……仕事……』
洋「3時からだし今は12時だから大丈夫たよ。だからAちゃんが落ち着くまでこのままでいるよ」
『洋さ……、うぅ……』
洋「て事で早く来てくれ」
レオン〈分かった。すぐに行く〉
洋さんは携帯を切り泣く良君の背中を優しくさすった。
洋「ユキ」
そして上を見上げ猫のユキの名前を呼ぶとユキはミーと鳴き降りてきてA君の手の平に乗り泣いているA君の頬をぺろぺろと舐めた。
『ぐす……っ、この猫さんは……』
洋「ユキだよ」
『ユキさん……?』
洋「うん。Aちゃんが泣いているから心配して降りてきたんだよ?」
『ボクがですか?そうなんですか?ユキさん』
A君が言うとミーとまた鳴いた。
『すみません……っ』
A君が謝るとユキは気にしないでと擦り寄った。
『……ふふっ。ありがとうございます。ユキさん、洋さん。え……と……洋さん、改めてお久しぶりです』
A君は2人の優しさが嬉しくて笑顔を見せた。
洋「久しぶりだねAちゃん。そういえばまだ新一と雄一にも会ってないね」
コナン/安室(新一と雄一?日高さんと良い……、この2人は……)
蘭「あの……」
洋「ん?あんたらは?」
園子「さっきその男の子に助けられた鈴木園子です」
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作者名:ユキ | 作成日時:2019年10月1日 22時