【HQ】今日からイケメン妖怪達と暮らすことになりました

Apparition and Shrine Maidenﾟ++ﾟ 14 ページ18

及川side


清水「……Aちゃん……」



女の子の周りにみんなが集まっている。



まぁ、心配なんだろうね





及川(にしても……あの時倒れたのは…


俺の一言でなにか思い出したのか…?)




澤村「及川。お前、Aのこと何か知ってるのか?」





及川「何も知らないよ。……あー、ううん。ごめん嘘ついた。
俺は彼女のことを知っている。全部……ね。」


じゃあ…!、と言う澤村くんの言葉を遮って続ける




及川「でも、みんなに言う気はないよ。
……これは自分で思い出して自分で話すべきことなんだ」





岩泉「ってことだから、何も詮索しないでくれ」




納得のいかないような顔で見てくるチビちゃんと糞ガキがいるけど、それは無視。






谷地「Aちゃん、まだ起きない……」






──────────
夢主side






《殺 せ!!!!》




《半妖を……“龍”の半妖を追い出せ!!》





『がｯ……あ……ｯｯ』




《なんでお前なんかが生きているんだ!!!!》





やめて……もう、やめて……






熱い……




怖い、苦しい、イタい……






《皆……みんな消えろ！！！！！！》







燃えた、燃えた…




妖が…街が……






私を馬鹿にした人達は皆燃えた







『やだ…ｯ、誰……!!』





《私は貴方。貴方は私。もう、分かるでしょ。

もう、聞こえるでしょ








私の名前は_____》









.









『《……玖遠A……》』









ﾊﾞｯｯ




目が覚めて、視界の先に広がったのは黄色





仁花ちゃんの綺麗な、黄色の髪





谷地「A…ちゃんｯ……!!」




『……おはよう、仁花ちゃん』





体を起こしてみればみんなが集まっていた。




岩泉さんも……“海神”も







及川「良かった。急に倒れたから心配したんだよ。
Aちゃん、だよね。まだしばらく休んでいいから、ゆっくり体調治して？｣




優しく、微笑む海神。



前の、記憶のなかった私なら優しい人……って印象になってた




でも、全部……ぜーんぶ思い出した





『……はい、ありがとうございます。皆も、ごめんなさい心配かけて。

あ、そういえば…今は妖が少ないですね。出かけてるんですか?』






岩泉「？あぁ、ここには俺と及川の2人で住んでるんだよ」





及川「………………




そうそう。2人だけだよ！寝ぼけてるのかな？」





『あぁ、そうなんですね


もう、大丈夫なので澤村さん。帰りましょう？』

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