【黒子のバスケ】元帝光中の毒舌猫かぶり少女 2

第54Q ページ10

第2Q、残り30秒

点差は10点。これ以上ひろげられるのはまずい


そんななか私たちのとった戦術はアイソレーション。




『ここは下手にマークつけるよりも、大輝と大我の…エース対決にもってくのが一番いい…』





けど、それで本当に良いのか



もしここで大我が潰されたら？
エースの潰れたチームは士気が下がってくだけ





『とかなんとか考えちゃったけど、大我なら大丈夫だろ


死ぬ気で勝ちもぎ取ってこいよ…』




大我が1on1をやっている中私は大輝を観察していた



数値は中学の時よりはるかに上がっている。まぁそんなのは想定内。ただ問題なのは、大輝が“ゾーン”に入ったとき。


大我がゾーンに入れるとは限らないから、それが来たら怖い




とにかく1点、1点取らなきゃ……




ﾋﾞｰｰｰｰｰｯ



【第2Q終了です】









『ん、終わった…』




点を取れず、取られず…





それは良い。でも、今の大輝は…







『手ぇ抜きすぎだろ。あ？なめてんの？』





若松「!?」






青峰「あー？本気とかないわ。ダルいし」





こいつ…ｯ




青峰「…けどまあ後半は出すかも。本気」





スイッチ…軽く入った…？



━━━━━━━━━━━━━━








結論的に言うと、私たち誠凛は…ダブルスコアで負けた。



大我の逆足への負担。テツヤのミスディレもきれた。



でも、誰一人として諦めず最後まで戦った。それでも点差は縮まらず、むしろ開くばかり






私も、ほかの人も、涙は出なかった









火神「ホラ行くぞ黒子。」



黒子「…はい」





火神「…なあ
…これが限界なのかもな

正直もっとやれると思ってた。けど結果このザマだ
圧倒的な力の前では力を合わせるだけじゃ…勝てねーんじゃねーのか？」









『…こりゃしばらくダメだろーなあ……』ﾎﾟﾂﾘ









思っていた通り、残り2日の鳴成、泉真館、どちらも私たちは負けた。








誠凛高校のインターハイへの挑戦は、終わった━━━━━━━━









━━━━━だが、全てが終わったわけでは無い。終わるということは同時に始まりを意味する






つまり、新しい挑戦へ━━━━━━━━━━

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