体調が不良気味のようです【QK】-10-

人間不信 / wtnb -Azukiさんリク- ページ28

ベッドの中で身体が小刻みに震えている。


オフィスに行くのが、怖い……。


みんなと話すのが、怖い……。


本当は、こんなこと思いたくないのに。


頭が、身体が、勝手に他人を拒絶する。


俺が人と接するのを怖いと感じるようになったのは、ここ1週間くらい。


でも、急にそうなる訳じゃなくて


ちゃんときっかけがある。



2ヶ月くらい前から、ネットで俺のアンチが現れた。


こんなのYouTuberをやっているんだからあって当たり前


そう思っていたけど、日に日に数も言葉もエスカレートしていって


少しずつ、心が可笑しくなっていった。



しかしある時、相変わらず増えていくアンチの中の数文に目をとられた。


渡辺｢え、これって……｣


まさか……。


アンチをしていた元凶は、俺が信頼していた4人の友達だった。


いや、友達だと思っていたのは俺だけかも知れない。


俺は大切な存在だと思っていたから、余計に辛くてどうしようもなくて。


人が怖くなった。


人を信じられなくなってしまった。



オフィスに行っても、極力何も話さない。


山本｢こうちゃん！明日やる動画のことだけど……｣


渡辺｢いや！ちょっと今は……｣


山本｢え、うん……｣


山本さんの顔も見ずに言ってしまった。


きっと、嫌われただろうな……。


元から嫌われているか。



日を追う毎に、人への恐怖は増していって


オフィス、来るの嫌だな……とか思っちゃっている自分が嫌だ。


でも……数日、休みたいな。


伊沢さんに言ってみようかな……。


俺は、伊沢さんに頼むことにした。


渡辺｢あ、あの、伊沢さん……｣


伊沢｢ん？何、こうちゃん？｣


渡辺｢あの、ちょっとだけ話が……｣


伊沢｢いいよ。じゃあちょっとあっちに行こっか｣


俺は伊沢さんと会議室に入った。



会議室までの廊下が異様に長く感じる。


うわ……逃げ出したくなってきた。


でも、さすがに何も言わないで休むことなんて出来ないし。


逃げられない。



伊沢｢で、話って何？｣


会議室に入り、机を挟んで対面した状態で座ると


早速伊沢さんが切り出した。


休みたいって言わなきゃ。

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