体調が不良気味のようです【QK】-9-

3 ページ4

川上｢ん……｣


目を開けるとそこには見慣れない白が広がっていて


口元に何かがついている感覚で、病院なんだと悟った。


伊沢｢川上……？｣


川上｢ぃ……ざ、わ……さん……｣


酸素マスクの所為か目が覚めたばかりだからか。


ゆっくりにしか喋ることが出来ない。


頭もまだボーッとしてる。



俺は丸2日眠っていたらしく、刺された傷がもう少し治るまでは入院。


あの後、伊沢さんがすぐに救急車と警察を呼んでくれたみたいで


目的の人とは違う人を刺しちゃって、急に血の気が引いて動けずにいた女はそのまま警察に捕まったらしい。


救急車で早く運ばれたおかげで、手術も成功したし命が助かったって。


完全に伊沢さんのおかげやん……。


俺が伊沢さんの力になろうと思ってたのに、俺が助けてもらって。


川上｢伊沢さん、すみませんでした｣


伊沢｢いやいやいや、何で川上が謝んの｣


川上｢伊沢さんの力になろうとしたのに、結局俺が助けてもらっちゃったんで。俺は何も出来ないですね｣


自分の不甲斐なさを感じた。


伊沢｢いや、川上は俺を守ってくれたじゃん。俺がストーカーに悩んでいるからあの日も一緒に帰ってくれたんでしょ？ストーカーは捕まったし。俺の悩んでいたことは全部解決したよ｣


川上｢あの日は、俺が一緒に帰りたい気分だっただけで……｣


伊沢｢それでも俺は、心強かったよ。川上が一緒に帰ってくれて。ありがとう｣


伊沢さんの言葉を聞いて、あの時の行動を良かったと思えた。


伊沢｢傷、多分残っちゃうな。ごめん｣


川上｢良いですよ。気にしないでください。腹部なんで見えないですし｣


それに、大切な人を守ることが出来た証だから。


川上｢伊沢さん、これからも頼って下さいね｣


伊沢｢怪我してる人に言われてもな〜｣


川上｢真面目にですよ……！｣


伊沢｢冗談だよ。川上も頼ってよ｣


川上｢はい｣


伊沢さんに迷惑をかけちゃって、最悪やなって思ってたけど


今は伊沢さんが怪我せんくて、守れて、本当に良かったって思ってる。


それから1週間後、俺は無事に退院した。



____________________________________

千夏さん、2度目のリクエストありがとうございました！

Part9に入って1つ目の作品でした！

こんな感じで大丈夫でしたかね……？

ストーカー系はやっぱりどれだけ書いても慣れないですね……。

宜しければまたリクエストよろしくお願いします(*^^*)

体調不良 / kwkm -linns＊さんリク-→←2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す