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ガチャッ
寝室の扉が開いて、そちらを見ると
福良｢河村、大丈夫？｣
福良が入ってきた。
河村｢福良……？｣
福良｢いや、あれだけずっと俺たちに隠してきた河村が休むってよっぽど酷いんだなって思ってさ。看病しに来た｣
正直、福良が来てくれて安心した。
真っ暗で先の見えない道に、細い光りが差した感じがする。
光りが差したからって痛みがなくなる訳じゃないけど、気持ち的には幾分か楽。
福良｢インスタントのお粥買ってきたよ。動くのも辛いからって、どうせご飯食べてないんだろうなって思ったから｣
完全に読まれてるな……。
福良｢温めてくるから大人しく寝ててね｣
そう言って寝室を出ていく福良の背中を見つめる。
福良がいなくなった瞬間、雨音が大きくなった気がした。
河村｢痛い……｣
心臓の脈打つ音に合わせてズキズキと痛む頭。
それは全く治まらなくて。
ガチャッ
福良｢持ってきたよ｣
福良が戻ってくるまで続いた。
福良｢河村、身体起こせる？｣
福良は、ゆっくりと俺のスピードに合わせて身体を起こすのを手伝ってくれた。
壁に身体を預けながら｢ありがとう……｣と言うと、福良は｢これくらい当たり前でしょ？｣と言いながらベッドの横にある小さなテーブルに置いたお粥を、再び手に取った。
湯気が上がるそれをスプーンで1つ掬うと、フーフーなんて冷ましている息の音が聴こえてくる。
福良｢はい｣
そう言った福良と共に、スプーンは俺の口元まできていて
河村｢自分で食べられるよ……｣
俺はそれを拒否した。
福良｢良いから。どうせ今は2人だけなんだし、こういう日くらい甘えなよ｣
これは甘えるなのか……？
ただただ俺が恥ずかしいだけなのでは……？
俺が福良の顔とスプーンに乗ったお粥を交互に見ると、しっかりとスプーンを持った手と折れる気のなさそうな福良の顔が目に入ってきて
河村｢分かったよ。食べるから……｣
俺は観念して、口を開いた。
河村｢美味しいよ｣
インスタントだということを忘れた訳ではない。
ただ、落ち着いている福良の姿と、断りたくても断れない雰囲気に、お兄ちゃんが出来たような感覚を覚えて
何となく、ムカついただけ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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凛花(プロフ) - ついになりました！いつもコメントやリクエストありがとうございます！linns＊様の作品も読ませて頂いております！お互い、これからも頑張っていきましょう！ (2020年10月24日 23時) (
レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
linns＊(プロフ) - お星様赤くなりましたね。おめでとうございます。これからも応援していますね。 (2020年10月24日 23時) (レス) id: 2db5c5c8cb (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - みうな 1‐14さん» いえいえ！こちらこそリクエスト下さりありがとうございました(*^^*) (2020年10月16日 6時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
みうな 1‐14 - ありがとうございました！ (2020年10月15日 22時) (レス) id: 9aa85f3228 (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - ルルさん» いえいえ！返信はいつでも時間がある時で大丈夫ですよ！お返事下さってありがとうございます！承りました！丁寧にまとめて下さってありがとうございます！助かりました(*^^*) (2020年10月4日 11時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛花 | 作成日時：2020年6月20日 21時
