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Story33 ページ34

ガチャッ

貴「ただいま……!」


私はドアを開けるのと同時にそう言って、中へ入った。






でも、いつもならリビングから聞こえてくる慧の『おかえり』が今日は聞こえてこなかった。


この鼓動の速さは走ったからなのか、それともいつもの声がない胸騒ぎからか。


リビングのドアへ1歩、また1歩と足を進める。


その1歩がギアになっているかのように足を進める度に鼓動がまた速くなる。



ガチャ


リビングの扉を開けるとそこには


貴「え……!?慧!」


慧が倒れていた。


貴「慧!慧……!」


私が必死に名前を呼んでも、必死に慧の身体を揺すってみても
何の反応もなかった。


私の頭の中は真っ白で、軽くパニック状態だった。


貴「と、取り敢えず……救急車!」


私は救急車を呼ぶと、到着するまでのあいだ
慧の側で、ただ待っているしか出来なかった。


そんな自分が情けなくてしょうがない。


こんなに慧のことが好きなのに。


こんな時に私は何もしてあげられない。


気が動転しすぎてて、救急車に付き添ってからのことはあまり記憶がなかった。

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山田涼介


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凛花(プロフ) - なみさん» そんなお言葉を頂けたのは初めてで、光栄です!ありがとうございます(*^^*) (2020年1月3日 11時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
なみ - これまで読んだうらつく小説の中で、涙が出たのは初めてでした。ありがとう。 (2020年1月3日 2時) (レス) id: 23d74d7694 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛花 | 作成日時:2019年8月6日 15時

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