チート少女の悪戯(ゲーム)

41． ページ42

凛夜が去った後の倉庫では、ベルモットがBOSSに凛夜のコトを報告するため、メールを送っていた。
メールの返信はスグに届き、その内容をベルモットは読み上げた。



ベルモット「“その少女、兎鞠 凛夜については全員に知らせ、傷つけないように。
また、こちらに引き込め。”だ、そうよ。」



ウォッカ「BOSSも警戒しているってコトッスかね？」



ジン「だろうな。
だが、引き込めばいい戦力になるとも考えたんだろう。」



ベルモット「そうね。
あの子が見せたあのデータ。
組織でも1番厳重に保管してあるデータだったわ。
それを誰にも気づかれずに外部からハッキングするなんて、相当の腕の持ち主ってコトよ。
仲間になったらこちらが有利に動ける案件が増えるわ。」



ウォッカ「つまり敵になれば……」



ベルモット「最悪なコトになるわね。」



ジン「だからBOSSは引き入れたいんだろう。
だが、あいつが敵になる可能性は低い。」



ベルモット「そうね。」



ベルモットはジンの言葉に頷いて賛同した。
ウォッカはジンの言ってるコトが分からなかったのか、「なんでですかい？」と聞いていた。



ジン「…あいつは自分と自分の周りに手を出すなとだけいったんだ。
つまり、それ以外はどうこうするつもりは無いという事だ。」



ベルモット「ま、本人がそう言った訳じゃないから可能性が無いわけじゃ無いけれど、何かするならわざわざこんな条件を出さないわ。」



ウォッカは納得できたのか「へ〜」と言っているとジンは立ち上がり倉庫をでた。



ジン「(兎鞠 凛夜……面白くなりそうだ。)」

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