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35. ページ36

その後大角に案内され見学を行った。


皆が弓を引いている姿をジッと見ていた凛夜に大角は「引いてみるか?」と凛夜に弓を渡した。
凛夜がソレを受け取り、的の前に立つと周りの人たちも凛夜を見守るため、手を止めていた。


大角は凛夜に立ち方から教えようと声を掛けるため近づこうとしたが、凛夜は的の前に立つと先程皆が立っていた様に背筋を伸ばし真っ直ぐ前の的を見据えた。
凛夜の綺麗な立ち姿に大角は何も言わず、見守るコトにした。


凛夜はゆっくり弓を構える。


大きく息を吸い、止めて、フッと息を吐くのと同時に弦から手を離した。
矢は綺麗に的のど真ん中に収まっていた。


凛夜が弓を下ろすと周りから拍手がおこった。



早弓「……驚いたな。
兎鞠さんは経験者だったのか?」



『いいえ。
引いたのは初めてです。』



凛夜の返答に周りから驚きの声が上がる。
だが、大角は凛夜の言い方が気になった様だった。



大角「引いたのは?」



『はい。
私の母親は巫女だったので、弓を持ったコトはあります。
巫女の踊りには引くフリをする所があるので。
ソレを教えて頂いた時の感覚と皆さんが今日していた動きを真似させて頂きました。』



大角は「なるほど。」と納得した様だった。



信乃「それにしてもど真ん中ってスゲーよな〜」



『狙うのは得意ですので。』



信乃「へぇ〜」



信乃は特に気にした様子も無かったが、その会話を聞いてた人たちは、「なぜ?」と思った。
だが、1人としてその質問をしなかったのは、そう言う雰囲気では無かったからだ。


その後凛夜は弓道部へ入るコトになり、“弓道部の姫”と呼ばれる様になっていった。

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waka - 頑張ってください!面白いです! (2020年2月9日 12時) (レス) id: d89abf58ed (このIDを非表示/違反報告)
siki(プロフ) - れーなさん» コメントありがとうございます!!少しずつですが頑張ります!! (2019年11月23日 22時) (レス) id: 426b01e604 (このIDを非表示/違反報告)
れーな(プロフ) - 頑張って下さい面白いです!続きも楽しみにしてます! (2019年11月22日 16時) (レス) id: e024eab803 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 25話にも誤字がありました。「以外そうに」ではなく、「意外そうに」です。また、「以外か」ではなく、「意外か」です。 (2019年7月19日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 24話にも誤字がありました。「見たいだよ」ではなく、「みたいだよ」です。 (2019年7月19日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:siki | 作成日時:2019年4月8日 6時

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