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案の定開かれたその便箋は口を大きく開き、暴言を浴びせる。
シリウスがグリフィンドールへ入ったことに対しての説教らしい。
……うわぁ、、、苦労してんね、、
そう思いながら不愉快そうに顔を顰めているシリウスを横目で見ながらスープを口に含む。
しばらく経つと大広間で響き渡っていた声が消え、便箋は綺麗に燃えて肺になっていた。
シ「……はぁ、、くそが」
ジ「はははっお疲れ様。純血主義の家は寮決めだけでこんなにも怒られるんだねぇ。」
シ「…ただあいつらは俺を自分たちと同じようにしてぇだけだろ。よけいなおせわだっつーの。……ってか莉奈」
『ん?なあに?』
シ「お前ん家も純血主義だろ?もう寮決めの話言ってんじゃねぇのか?」
『………あー、、、言ってる、、、だろうねぇ、、。』
あの二人のことだ。さぞかしお怒りだろう。多分シリウスと同じく吠えメール来るんだろうな。そう思っているとまたもや梟が入ってきた。あれは太宰家に生まれた時からずっといるハル。持っているのは封筒。
………うっわフラグ立ったやん←
少し苦笑いをしてハルに触れる。
ハルは気持ちよさそうに私に顔を擦り寄せて来た。
相変わらず可愛いヤツめ。
ハルは私の顔を伺うような顔をしてゆっくりとその封筒を離す。
その瞬間またもや大広間に大きな声が響き渡った。
いや、、大きな声ではない。
真っ黒な、、、悪意の籠った、低い声が、の方が正しいか。
「……太宰莉奈。貴女には失望しました。」
そんな声が響き渡る中、食事をするものはいなかった。
その声のするほうを見つめ、冷や汗をかき、得体の知れないものを見るかのようにあたりの人間は見つめていた。
よし、お腹減った。たべるか←
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Emerarudo(プロフ) - まぐろさん» 頑張ってください!応援してます! (2021年12月4日 19時) (レス) id: b35a108ce4 (このIDを非表示/違反報告)
まぐろ(プロフ) - Emerarudoさん» ありがとうございます!!これからもこの作品をよろしくお願いいたします! (2021年12月4日 0時) (レス) id: 70b980a7b4 (このIDを非表示/違反報告)
Emerarudo(プロフ) - 面白かったです。 (2021年12月3日 20時) (レス) @page5 id: b35a108ce4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まぐろ | 作成日時:2021年10月6日 0時