［暁のヨナ］赤龍は鈍感過ぎてヤバイのです 0.1 過去編

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額のあまりの痛さに少し涙が出た


『ハク…貴方 力加減くらいしてよ』


ハク「悪りぃ、だが今言ったってもう遅ぇよ」



そう言ってニヤリと笑うハク



『本当にいい趣味を持ってるね

……そうだ、おあいこって事は私からもしないと不平等だよね』



そう言ってすぐにでも指を弾けるよう準備をする



ハク「いや そうかもだが、お前の場合死人が出る。さぁ、その指をしまいなさい。お父さん命令だ」


『何がお父さん命令よ！意地でもしてやる』



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ハク「イッタ！！おまっ、力加減くらいしろよ」



逃げるハクを捕まえ無事に指弾きが出来た


しっかりハクの額に赤い丸を残してやった


『ごめんね。でも今言われてももう遅いよ』


そう言ってニヤリと笑ってみせる


ハク「お前も相当いい趣味を持ってるな」


尻餅をしたハクは額を触りながら嫌味を言う




ハク・私「『っふふ、っはは』」



そのまま私達はお互いの顔を見ると笑ってしまった




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ラナ「あら、やっと仲直りしたのね。微笑ましいわ〜」


男1「本当だ。皆に知らせないとな」


女1「ムンドク将軍も喜ぶわ〜」


男2「焦れったくて見てられねーぜ」


女2「恋の予感！…なんてね！」



僅かながら開いていた襖から数人が眼を光らせていた事は二人は知らなかった



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『本当にごめんね』


まだ心残りがありそう口にした


ハク「だから、この話はおあいこだろ？もう終わった話、いつまでも引きずってんじゃダメだからな」



ハクは本当に優しい



『ありがとう。でも本当に本当に傷つけてごめ___ 』



もう一度謝りの言葉を言おうとするとハクが私の頬を突いてきた


ハク「だーかーらー、もう良いって言ってんだろ？おあいこだって」


『うん、でも』


ハク「あーあー、俺はもう何も聞かないぞ！」



そう言いながらまた私の頬を突いてくる



ハク「お前の頬って柔らけーな。ぶにぶにだ」


『そこはせめてぷにぷにと言って貰いたいね』

そう言ってまたお互い笑う


ハク「あっ、そうだ。お前腹ずっと鳴ってんじゃねーか。厨房行くぞ！姉ちゃん！」


あっそういえば腹の音気にしなさすぎて聞こえてなかった

言われてみればお腹が空きすぎて死にそう






あれ？






………え………姉ちゃん？




ハクは私の手を取り、部屋を出ようと襖に手を掛けた




「「「『「…あ…」』」」」

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