【鬼滅の刃】腐女子の私は、悶えていたら転生した。

33の腐 ページ35

『後藤さーん、後藤さーん。どこに居ますー？後藤さーん？迷子の後藤さーん！！迷子！！……』



私はとりあえず来た道を戻って、後藤さんを探していた




案内人の後藤さんが迷子になってどうするのよ！！いやまぁ！そんな天然な所も可愛いんだけれども！！……あれ？後藤さんって天然だったっけ？…いや、天然よ！！こんな行動出来るからきっと天然！！




『迷子のお知らせですよ〜！後藤さーん、隠の後藤さーん、見つけたら私の方までお願いしますー』



一切人が通っていない道でそんな事を言う





いや、マジでどこだよ、ごとっち。これじゃあ私、訓練出来ないよ〜。………いっその事近くの隊員探して聞くか？その方が早いしなー。でも、後藤さんが任された仕事、未遂に終わっちゃうし…………。う〜ん



いい案が思い浮かばないまま蝶屋敷の道をどんどん進む

曲がり角が見えると声が聞こえた





「なぁ〜、甲の紗里野さん、知ってるか？」


「あぁ、朱美さんだろう？知ってるぜ」




さりのあけみ？誰？



その曲がり角に近づいて、ちょこっと顔を出してみた



『…男…(病衣着てる、治療中の隊員かな？)』





「本当に可愛いよな〜！誰にでも優しいし、謙虚だし、一緒に居て楽しいし！」


「朱美さんは女神だよな〜。本当に可愛いし！」



へぇ〜、そんな少女漫画のヒロインみたいな人いるんだ。すっごい気になるわ。会ってみたいな〜

て言うか、ここ通って良いかな〜。こんな角から聴いてるって完全盗み聞きじゃねぇか。私はそんな趣味は無いつもりだ。、いや全くない！！！多分！！


そう思うも、中々足が出せずにいた(続きが聞きたい)





盗み聞きがバレたくないので角から出していた顔を引っ込め、聞き耳をたてた







「あっ、お前知ってるか？近々紗里野さん、柱になるらしいぜ！」


「ほんとか！！これで鬼殺隊も安泰だな！俺もっと頑張れるわ！」




えっ、マジで！？柱になんのその人！？誰だよ！マジで！私その人知らないよ！！原作でも見たことも聞いたこともないよ！！誰！？






「それに比べて光柱は……だな」


「やめろよ。折角、朱美さんで盛り上がってたのに、そんな下衆野郎を出すなよ」





え、次は悪口？！こいつら最悪だな！いや私がしてる盗み聞きも最悪だけど…


やっぱりどこの時代にも、どこの世界もに悪口はあるのか…。鬼滅の刃の世界にはそんなの無いって思ってたんだけどな〜、皆優しかったし……。勝手な偏見だけど

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