【d!】85%の敬愛 (ページ13)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:22,318 hit

12．ページ13

微妙にピリついた空気感なのは私のせいでは無いと思う。よくある雰囲気，なんて言うか…3人組の中心人物がトイレに行った時の残された2人，みたいな。私含む多くの人が苦手であろう気まずい雰囲気である。耐え切れなくなった私は場の雰囲気を和ませようと口を開いた。

『う、鬱さんでしたよね！丁度今ショッピさんとお喋りしてて…』

｢名前覚えててくれたん？嬉しいわぁ…あ，そうそう，部屋の用意出来たで｣

うっとりとした色気のある仕草で話す鬱さん。女の人に慣れてそうだなぁ…チャラい人には少し苦手意識がある。

｢お疲れ様です，後は俺が案内するんで下がってていいっすよ。てかはよどっか行って下さい｣

ショッピさんはお仲間さんにも敵意剥き出しで喋るのか？元々こういう人なのだろうか。いや流石にそれはないよな。
彼らの一言一句に疑問を抱きながらその場に棒立ちしていると，急に腕を引っ張られた。

｢なぁAちゃん，コイツの傍に居ると腹立つやろ？俺と一緒にお散歩しよーや｣

頭が追いつかない内に鬱さんの方へと体が引っ張られる。どうやら私の腕を引っ張ってきたのは鬱さんだった様だ。鼻を通る煙たい匂いは私が慣れていないもので，思わず咳き込んでしまう。

｢勝手に持っていかんといて貰えます？そもそもまだ数分しか経っとらんじゃないすか｣

｢えーでもショッピの役割は用意が済むまでのお世話係やったやろ？早いっちゃ早いかもしれんけど間違っては無いで｣

『あ、あのー…私を置いてけぼりにしていかないで下さい…』

焦り気味に引き攣った笑みを浮かべる私には目もくれず，彼等の口論は徐々に激しさを増していく。傍から見れば『もう、私の為に争わないで！』という言葉がぴったり当てはまる乙女漫画チックな展開なのだが，私は知っている。下手すれば死ぬんだ。新幹線のようなスピードで色々な事が起こりすぎて忘れてしまいそうになるが，一応私の命は彼等に握られている。とりあえずはこの場を和やかにするのが安牌なのだろう。が…その方法が思いつかない。一体どうしたら良いのだろうか。

﹏﹏﹏﹏﹏

更新遅れました߹‎‪-߹

この物語，大半は作者が脳死で書いているものなので矛盾点等があるかもしれません…読み返しで気付けた部分は修正しますが，もし皆様がご覧になっている途中に矛盾点，違和感を覚えましたらお手数ですが米欄等で教えて下さい…！

近々また更新するつもりです！！！