遠回りしても…４【ダイヤのＡ】

36話 ページ37

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「おせーよ！つーか、なに？
二人って知り合い？！」






私の後ろにいる相手に
男性陣の一人が
私達の様子を見てそう言った。





「Aちゃん、高校の時
野球部のマネやってたから
練習試合とか試合で
よく顔合わせてたもんな？」





ニカッと私に笑顔を向けると
私の正面に座っている竹中君に、
詰めるように促し
私の正面に座ってきた。





「俊、もしかして
Aちゃんの元カレ知ってたりすんの？」





そう尋ねてくる相手に
まあな？
なんて言いながら
私の方に視線を向けてきたので、
言ったら駄目だと言う意識表示に
微かに首を横に振った。




その人物は、
薬師のエースだった真田俊平。




「でも、久しぶりだな？
前に、倉持と飲みに行った時以来？」




『そうだね？』





そんな風に話していると
来て早々、Aちゃん狙いに絞んなよ！
なんて言われて真田君はイジられていた。





「悪りぃけど、ぶっちゃけ
高校の時から狙ってたわけ！
それが、今フリーだって聞いたら
チャンスだと思うじゃん？」




「ははっ！マジかよ！」



『真田君が言うと、
冗談にしか聞こえないし。』




マジだから！
と、男性陣に笑っている真田君が
私の方に視線を戻すと
何飲んでんの？
なんて聞いてきた。




『…くーにゃんとか言うやつ。』




「あれ？生じゃねぇの？」




『生は、可愛くないから
駄目だって言われた。』





そう言うと、
友達に
馬鹿！そう言うことは言わないの！と
小声で言われ、背中を叩かれた。




「ははっ！確かに生じゃ、可愛げねぇな？」




『うるさいよ！』








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