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「何で、俺に話そうと思ったん?俺やってそいつと同じくらいの事しとーよ?」







「…あんたとおった時のあの子、可愛かってん」

「は?」




「銀太なら幸せにしてやれる、Aちゃんの笑顔を引き出せるって思っただけや」







遠くを見つめながら、サクラはゆっくりと腰を上げた。



パンパンと後ろについた砂を払うと、ぐーっと手を上に伸ばした。









「いい?銀太、ウチはアンタとセ フレをやめる。もし本気でAちゃんが好きなんやったら、覚悟を見せり。


あの子と晴翔を幸せにする覚悟をね」



そう言うと、ラインの登録画面から俺を消した。






「お姉さん」


「ん?どしたん晴翔」



「僕の名前知っとーと?!」



「知っとるよ〜。ウチとお母さん知り合いやけん」




「わー!ままのお友達?」



「んー…まぁそうやね。オトモダチ」





「そっかぁ…やけん綺麗なんやね!」



「おー、嬉しいこと言ってくれるやん晴翔!アンタモテるよ」




「モテ…?ありがとう!」






モテるの意味を理解していないみてぇだけど、お礼を言った晴翔。


褒められてるのがわかったのか、Aさんの影響なのか。



どこから取ってきたのか、数本の花をサクラに渡した。




「お姉さんに似合うと思ってね、集めてきてん」


「わぁ!ありがとう!綺麗やね」





うっとりと花束を見つめるサクラを晴翔が満足げに見つめている。




さっきまでの空気が嘘のように、平和な風が辺りを優しく漂っている。







遠くから、脇とAさんが横に並んで歩いてくるのを見つけた。











肩、組んでんな…




優しく温かい風が、余計に痛かった。

終わり ログインすれば
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Mb(プロフ) - めっちゃ好きです♡ 更新楽しみにしてます♡♡ (2022年12月7日 23時) (レス) @page15 id: 54d413bdc0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天ヶ崎音 | 作成日時:2022年11月25日 19時

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