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お昼時。
前日に話し合い、互いに食べ物を持ってくることになっている。
俺はまるに手伝ってもらいながら、ハンバーグを作ることに成功した。
我ながら上手くできたと思う。
もちろん晴翔が成長途中だから、野菜もたっぷり使っている。
「わぁ、美味しそう…銀太さん料理上手なんですね。野菜も使ってくれてありがとうございます」
俺、ちょー褒められんじゃん。まじ最高だわ。
まぁ、本当はまるに言われて気づいたんだけどな。危うく肉ばっかりになるとかやった。
「俺の友達に、料理めっちゃ上手い奴がいて、そいつに手伝ってもらいながらやったんすよ」
「へぇー!すごい、このクオリティって中々難しいですよ。そっか…なんか、いいですよね。料理できる男の人って」
「俺、毎日弁当作って持って行くっす」
「えぇ?!いや、大変ですよ?」
「銀ちゃん、毎日ぼくんち来てくれんの?!」
お腹が空いたのか、戻ってきた晴翔が目をキラキラさせながら聞いてきた。
「わぁ!ハンバーグだ!まま、まま、僕と作ったやつも銀ちゃんにみせようよ!」
「そうやね。ちょっと待ってね…はい」
出てきたのは、カラフルなサンドイッチ。
歪なやつは晴翔が作ったんだろうな。
「早く食べよー」
「そうやね。じゃあ、いただきます」
「いただきまーす!」
「いただきます!」
歪な形のを一つ取ると、晴翔がチラチラと俺の方を見てきた。これ、晴翔が作ったやつやな。
思いきり口を開けて、サンドイッチを放り込む。
シャキシャキとレタスの音がして、トマトがプチプチ弾ける。
チーズとハムも入ってんな。
「うめぇ」
「ほんと?!銀ちゃんあのね、それね、僕が作ってん。ままみたいに上手にできんくてね、美味しくなかったらどうしようって思っててん」
「これ晴翔が作ったんか!すげぇな。ばりうめぇよ」
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Mb(プロフ) - めっちゃ好きです♡ 更新楽しみにしてます♡♡ (2022年12月7日 23時) (レス) @page15 id: 54d413bdc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天ヶ崎音 | 作成日時:2022年11月25日 19時