貴方は何者……？［2］〈Ren.N〉 (ページ25)

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「…なぁ、なんで多彩さんは、ジンのことを"勇太君"って呼んでるん？」

多彩さんは黙った

多「…まだ言えないけど…終わったら話せる」

かなり真剣な顔つきだったから、本当なんだろうなと思った。

佐「…お願いします。」

『…行こ。美晴、明日香』

二人「うん」

『ジン_____から』

神「…！」

Aが言ったことを、俺は聞いてしまった。

なんでそんなことをAがジンに言うん？
どーいうことなんや

A…本当に信じてもええねんな？

"大丈夫、絶対に守るから"

Aside

挨拶しなきゃいけない。でも、今の私たちの頭ではそんなこと考えられなかった。

形だけの挨拶

『皆様。本日は我々神楽岡財閥と花野澤、多彩との合同イベントにご参加頂き、誠にありがとうございました。』

美「本日のイベントを元に、このようなことをまた企画することがあるかもしれません。」

明「今回は、誠にありがとうございました。」

私たちは社交界で学ぶお辞儀をした。

「凄い綺麗…」

「顔面偏差値高すぎでしょ」

「なんでマスク…？」

『本日の公演は以上となります。』

美「後ろの出口から、お気をつけてお帰りください。」

そう言って、私たちはすぐに楽屋に戻る

『ジン！大丈夫？！』

明「丸山！急いで！！」

丸「かしこまりました」

『明日香も！狙われてるかも…！！』

四人「狙われてる…？！」

明「でも…！」

『いいから！何かあったらすぐに連絡して！あと、電話は私と繋ぎっぱなしで、GPSもONにして！』

明「…わかった！」

明日香とジンは用意した車に乗って去っていった。

美「どうする？」

『いつ来るか分からないから…』

紫「なぁ！どういうことなん？！」

『…ジンは、神宮寺財閥の御曹司なの』

四人「？！」

『…ジンは、さっき一緒に行った多彩明日香の婚約者なの。それで、華道と言ったらやっぱり多彩家でしょ？どんなに華道に興味がなくても一度は聞いたことない？』

廉「俺、ロケ行ったことある…」

『だから、縁談話もかなり来るの。』

美「今日、三人でこっちに来た時、私たち全員が見たことの無い顔をした警備員が立ってた。」

『そんなことはありえない。何故なら。今回は本当に私たち三財閥だけで計画していたから。ここに私たちの知らない人間が入れるなんてありえない。そこで私は考えた。私を狙うような雰囲気では無いのなら、誰を狙うのか。そんなのは簡単。

神宮寺勇太以外考えられない。」