貴方は何者……？［2］〈Ren.N〉 (ページ11)

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「……わかった。極力近づけないように努力する。」

「…申し訳ございません。私の主様の兄上様にお願いなど、無礼極まりないことを」

「なぁに、俺の妹の為だろ？それぐらい、俺の身内のことを考えてくれる秘書がいて、俺は嬉しいよ。」

「…ありがとう、ございます」

「…うん。」

私は真司様の部屋を後にした。

あとはお嬢様の力で…！

Aside

さっきから廉がソワソワしてる気がする

『…廉？大丈夫？他のみんなも呼ぼうか？』

「いやっ！呼ばんといて、！」

『そ、そう…？』

ホントにどうしたの…？

「…Aはさ」

『うん。』

「…好きな奴とか、おるの？」

『………へっ？！』

「おるの？おらんの？どっち？」

え？何、どうしたの？ホントに熱でも出てるんじゃない…？？
これは正直に言うべき？それとも…

……いや、この際はっきりさせたほうがいいよね

『…いるよ』

廉side

本当だった。佐野さんの"勘"が当たった。

Aに好きな人はいるのかと聞いた。

佐野さんの勘違いだと思った。

でも、答えはまさかのYESだった。

だって、たくさんの先輩から、こんなふうに聞いていたから。

"中島健人「Aさんが、芸能人を好きになる確率？ゼロに等しいと思うよ？」"

"知念「山田あんなにアプローチかけてるのに、全く気づいてないって言うか…気付かないふりなのかな？分かんないけど、ほぼないと思うよ」"

"佐藤勝利「あー…好きなの？でもねー、ぶっちゃけどんなにイケメンでも、Aさんはオとせないと思うなー…誰かさんなんて、告ってバッサリ振られてたし…笑」"

まぁ、みんなほぼ無理だと思っているからだ。
…最後の勝利くんの発言はとりまおいといて(気になるけど)

そんなふうに言ってるのに、遂に好きな人ができた…？

「…っ、誰なん…？」

『…じゃあ、当ててみて？』

そう言って、Aはその人の好きなところ、特徴を言った。

『私の好きな人はね？

横顔がすっごく綺麗で、スっと通った鼻筋に、ぷっくりした唇と涙袋が可愛くて……私を見た時の反応が少しおかしい時とかもあるんだけど、それも込みで愛おしくてね。最近になってこの気持ちに気づいたんだ。パチっとした二重も綺麗で、色白なんだ～…で、私が苦しい時とかに、いっつもそばにいてくれて

私が初めて自分からうち来る？って言った人。』

胸が苦しかった。

『でもね、一つだけ嘘ついた。わかる？』

俺は首を横に振った。