【天月】天使の仮面を被った悪魔。

40話＊ ページ40

天月｢……え？、え？｣


なんか鳩が豆鉄砲食らったような顔をしている天月


そして見たことのない表情をしている天月を見て混乱している私


まぁなかなか見れない表情を見れたよね。

仕返しとしてはまあまあかな。


とりあえず私だけでも東京サマーセッションのラスサビを歌ってしまおう


そう思い、マイクを口元に持っていこうとした

だがしかし、それが出来なかった


なぜなら…


天月｢ねぇ、それ本当…？｣


こいつが私の腕を掴んでいるからだ。


……いや、歌いたいんですけど。


『なにが？』

天月｢さっきの言葉…。｣


すんげー真顔で聞いてくる天月氏


『あぁ、好きってやつ？

嘘に決まってんじゃん。

第一、これで好きだったら天月とのゲームも負けちゃうでしょ？』


そう、これはただ天月に対して仕返しをするためのウソだ。


仕返しするためだけのウソのはずなのに…


……なんでそんなに悲しそうなの？



さっきの表情と同じ、悲しそうな、苦しそうな表情


私が天月に惚れなかったから？

ウソの告白をしたから？



…なんで？



天月｢……そっか。


なんだぁ…惚れたかと思ったのに。｣



そう言って掴んでいた腕を離した



私の腕には天月が少し強く握ったのか、うっすら跡が残っていた

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