【天月】天使の仮面を被った悪魔。

35話＊ ページ35

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やっぱり付き合ってられねぇ...と思ったので言い訳をして帰ろうと思います。

デュエットとか死んでも嫌だし。

もう一度鞄を持っ...



『あれ......鞄がない？！』



先程置いておいた場所にない。

天月の方を見ると涼しい顔でどうしたの？なんて言うから、絶対にコイツだ。って思ったのは言うまでもない。

しかもどこに隠したんだよ。

見た限り持ってる訳でもないし.........まじでどこいった。



天月「何歌うー？」



『......帰りたい。...天月が全力で私アイドル宣言を歌ってくれたら歌うよ。はい、よろしくー』




もうヤケだ。
お前に全力で可愛いやつを歌わせてやるよ。

ドカッと椅子に座り直し、スマホをいじる。

空になったコップの中で溶けた氷は水になっていたのでそれを飲む。
うわぁ、美味しくない。

ん？なんのためにスマホいじってるかって？
もちろん録音しようと思って。

アプリを起動して準備万端だ。
よし、いつでも来い。



天月「え、何言ってんの？デュエットするんだよ？」



『天月がこれを全力で歌ってくれたら、デュエットしてもいいよ。』



バチバチと視線が交じわう。

絶対に折れてやんないからな。

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