39話* ページ39
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「えっとぉ……ファミレスでもよかったんじゃないですかね……」
てっきり食べ歩きとかファミレスとかで夕食済ませるのかと思っていたのだけど、4人が歩みを進めたのは都内でも有名なイタリアンレストランだった。
ディナーの時間なだけあって大人な雰囲気が漂うその空間に慣れなくて、私は口籠りながら目を泳がせる。
だが、4人は手慣れた様子で中へと足を進めた。
な、なんでそんなに慣れてるんだよ……!!
「あれ、Aどうしたん?行かへんの?」
「い、行くけど……こういうとこ、慣れなくて……」
振り返った坂田にそうは言ったものの、何となく恥ずかしくなって「早く行こ!」と言って彼の手を引いた。
我ながら下手すぎる照れ隠しだ。
……そのまま掴んだ坂田の手は、何だか熱を持っていて熱かった。
「遅いですよ、A先輩!」
「ごめんごめん!」
「俺デザートも頼もうかなー」
「お、志麻くんいいですねぇ、ここはティラミスが美味しいらしいですよ」
席についてメニュー表を覗き込む2人につられるように、隣に座っているうらたくんのメニューを覗くと、料理名と値段がシンプルにまとめられていた。
あ、このペペロンチーノ美味しそ………ん?
(……は?!ペペロンチーノ一皿で1300円とか詐欺じゃん……!!)
待って待って待って、高校生にはこの値段辛すぎるんだけど。
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ちょこ - とてもよかったです!それぞれと結ばれたあとのお話が欲しいです! (2019年8月17日 15時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - ちゃちゃるさん» ありがとうございます! 更新頑張りますね! (2019年4月12日 18時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃる(プロフ) - めちゃくそ面白いです!!!!続き楽しみに待っています!!!!!!!!! (2019年4月7日 17時) (レス) id: f718a04fcb (このIDを非表示/違反報告)
シュリンク(プロフ) - スイ(さぶ)さん» そうなんです!ゲームと同じ設定にしたので若干呼び方や口調などに違和感等々あるかもしれませんがその場合は緩く目をつぶってくださると嬉しいです(汗)コメントありがとうございました! (2019年1月7日 22時) (レス) id: 7f0c200b78 (このIDを非表示/違反報告)
シュリンク(プロフ) - ゆずの実さん» ありがとうございます(汗)更新2人共々頑張りますのでこれからも作品にお付き合い頂けますと嬉しいです! (2019年1月7日 22時) (レス) id: 7f0c200b78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュリンク&ハゲつるマン x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年12月22日 11時