15話* ページ15
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今更だけど⋯⋯なんやこの胸の動悸は!!
ドキドキし過ぎて心臓壊れんとええんやけど、心配やなぁ⋯⋯
胸元のシャツを握りしめても鼓動は頭まで響くほど大きく脈打っているようでどんどんと速さを増していった。
すると、蛇口を捻る音と水音が聞こえてきてそろそろ来るのだと身を強ばらせた。
「ん?坂田待っててくれたんだ、やっさしー」
「めっちゃ棒読みやんけ!」
「あっはは、怒んなって坂田ぁ〜!」
女子トイレの目の前でウロウロしていた事には触れずにただ待っていたことへの感謝を述べた彼女。
ツッコミを決めればバシバシと肩を叩かれて、それですら嬉しいと思ってしまう俺はMになってしまったのだろうか。
いや、好きな子に触れてもらえて嬉しいだけか。
「さーて、行くかぁー」
「あ、あのさ⋯⋯」
「ん?何?」
「ぁ、えっと⋯⋯」
これが最後のチャンスなんや!
頑張れ坂田ァ!!
心の中でそう唱えながら目の前で不思議そうに微笑む彼女を見て息を呑む。
昔とは違う、女の子の顔と身体。
かわいくてかわいくて俺の心を"好き"で閉じ込めてしまった悪魔。
「ライブの後、暇なんやろ?⋯⋯少し俺に付き合ってくれん?」
(い、言えたーー!!)
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ちょこ - とてもよかったです!それぞれと結ばれたあとのお話が欲しいです! (2019年8月17日 15時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - ちゃちゃるさん» ありがとうございます! 更新頑張りますね! (2019年4月12日 18時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃる(プロフ) - めちゃくそ面白いです!!!!続き楽しみに待っています!!!!!!!!! (2019年4月7日 17時) (レス) id: f718a04fcb (このIDを非表示/違反報告)
シュリンク(プロフ) - スイ(さぶ)さん» そうなんです!ゲームと同じ設定にしたので若干呼び方や口調などに違和感等々あるかもしれませんがその場合は緩く目をつぶってくださると嬉しいです(汗)コメントありがとうございました! (2019年1月7日 22時) (レス) id: 7f0c200b78 (このIDを非表示/違反報告)
シュリンク(プロフ) - ゆずの実さん» ありがとうございます(汗)更新2人共々頑張りますのでこれからも作品にお付き合い頂けますと嬉しいです! (2019年1月7日 22時) (レス) id: 7f0c200b78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュリンク&ハゲつるマン x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年12月22日 11時