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1話* ページ1

ーーー


「はぁ⋯⋯っ、はぁ⋯⋯っ」



最近急に冷えてきて身の凍えるような寒さが広がる中、思いっきり空を切るように走っていく。

息苦しくなり口元を覆っていたマフラーをズラして再び走る速度を早めれば角から見慣れた赤髪の青年が私同様に走っていくのが見えた。



「あっ、坂田ー!!」



「おぉ、Aやん!」



赤く染った頬とハッキリとした顔立ちがこちらを向いたと思うと、スピードを私に合わせるように落とした彼は白い歯を見せるようにして笑った。

こういう所優しいんだよな、坂田って。



***


放課後の部室にて、切れた弦の買い出しに行くとかでうらたと志麻先輩が居なくなって数分経った所だった。

センラがドラムスティックをペン回しのようにクルクルと回しながら坂田へと視線を向けたのは。



「坂田だけズルない?あーあ、センラも遅刻ギリギリに行けばよかったわぁ⋯⋯」



「あれぇ、もしかして俺がAと二人きりでイチャイチャしながら登校してたのに嫉妬してるぅ?!」



坂田がセンラをからかうような言葉を送りながら身を乗り出したので、それに便乗する様に私も口角を上げて下からセンラに煽るような視線を送った。

そうすればその単純な悪戯心を悟ったらしく、薄く開かれた紀色の瞳から覗く硝子が私を映した。



「ハッ、相変わらず煽るんが好きやなぁお前は」



「鼻で笑うな。って、坂田なに私のスクバ漁ってんの!?」



「あ、お菓子発見や〜!!いただきー!」



センラに気を取られていた隙に鞄を取られていたようだ。勝手に女子の鞄を開ける時点で相当ヤバい奴だと悟っただろうが、坂田がここで終わるわけがない。

じゃがりこを持った手の反対側の腕が再び鞄の中へと突っ込んでチロルチョコを数個持っていかれてしまった。



「ぁぁあ!!私のチロル返せー!!!」



「センラもいる?」



「いるぅ〜。ん、サンキュ坂田」



「待て待て、それ私のだからな?!」

2話#→



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ちょこ - とてもよかったです!それぞれと結ばれたあとのお話が欲しいです! (2019年8月17日 15時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - ちゃちゃるさん» ありがとうございます! 更新頑張りますね! (2019年4月12日 18時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃる(プロフ) - めちゃくそ面白いです!!!!続き楽しみに待っています!!!!!!!!! (2019年4月7日 17時) (レス) id: f718a04fcb (このIDを非表示/違反報告)
シュリンク(プロフ) - スイ(さぶ)さん» そうなんです!ゲームと同じ設定にしたので若干呼び方や口調などに違和感等々あるかもしれませんがその場合は緩く目をつぶってくださると嬉しいです(汗)コメントありがとうございました! (2019年1月7日 22時) (レス) id: 7f0c200b78 (このIDを非表示/違反報告)
シュリンク(プロフ) - ゆずの実さん» ありがとうございます(汗)更新2人共々頑張りますのでこれからも作品にお付き合い頂けますと嬉しいです! (2019年1月7日 22時) (レス) id: 7f0c200b78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュリンク&ハゲつるマン x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年12月22日 11時

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