【ヒロアカ】【第五人格】我が個性、我が人格 (ページ23)

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「落ち着け…落ち着け僕…！」

最下位の除籍宣告に対する反応は様々だ。

“除籍されるまいと意気込む者“や“一位になる事だけを考え奮闘する者“、“除籍処分などあり得ないと高を括る者“
そして“早く終わらないかなと面倒臭そうにする者“…。

因みにこの場合、面倒臭そうなのがAである。

そしてタイプに分けるともうひとつこの場に存在するのが、“自分が最下位になるのでは、と焦燥に駆られる者“である。

その内のひとり、緑谷出久は焦っていた。

まだ自分は個性のコントロールが出来ていないというのに、周りは次々と己の個性を自在に操り種目をこなしていくのだから無理もないだろう。

だから彼は少しの間、周りの個性を観察する事にした。

こんな時でも緑谷は、後でヒーローノートに書き留めようと周囲の個性を記憶する癖が自然と出ていた。

今は寧ろ、それをしていた方が心が落ち着く。いわば、深呼吸代わりに個性解析をしているのだ。

そんな緑谷が次に目に留めたのは、50m走のスタートラインで何やら古い手帳に視線を落とすAの姿だった。

彼女は何度か手帳の文字を指でなぞるような仕草をすると、手帳を手放した。
手帳はパラパラと音を立ててどこかへ消えていった。

「わ、手帳が消えた…！ね、見た？今の！」

「う、うん…。どんな個性なんだろう…」

隣にいた麗華も見ていたようで、手品を見た子供の様に興味を示していた。

Aはさらに手品の様に、手に小さな人形とサメのデザインがあしらわれた棍棒のような物をどこからとも無く取り出す。

『よいしょー』

そしてAは、棍棒でその小さな人形を打ち飛ばした。

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＿＿レオパパちょっと力貸して

＿＿よし、任せなさい

＿＿
＿＿＿＿

Aの個性はゲームより自由度が高いので、ゲーム内で出来ない事も無理やり行ったりします。
基本、大幅にゲームを無視することはありませんが少し注意です。

今の場合彼女は、パペットが膨らむ前に攻撃でゴールまで飛ばすという荒技をしてます。