過去編1 (暴力的要素あり) ページ33
頭が痛い。
何やら昔の記憶がフラッシュバックする。
−−−−−
A「行ってきます」
私が玄関のドアのドアノブを掴んで、独り言の様に言う。帰ってくるのは父の怒号と何かが割れる音だ。
私はそれに背を向けて、家を出る。
A「はぁ.....今日もパチンコ負けたのかな?」
父は母が他界してから、毎日パチンコに明け暮れている。そして今日みたいにパチンコに負けると暴れ出すのだ、私はそんな父を止めるのも面倒だし放置している。たまに近所の人が注意しに来るが私が頭を下げて父の尻拭いをしている。
母さんが生きていたらきっと.....いや、そんな事を考えるのはよそう。私は今から行く学校は父の事を忘れさせてくれる程の出来事が沢山詰まっているのだ。
......勿論悪い意味で。
そんな事を考えていると気付いたら私は教室の前に立っていた。私が教室のドアを開けると上からバケツが落ちて来て、私に直撃しバケツに入っていた水が私にかかる。
??「あ、それ片付けといてね」
横から聞こえてくるその言葉は私に言っているのだろう、私はしゃがんで下にあるバケツを拾い上げる。あらかじめこうなると予想していたので持参していた雑巾で床を拭く。
??「ねぇ、焼きそばパン買ってきてよ」
前から声がして私は前を見るとそこには何人かの女子が立っていて、どうやら私をパシリにする様だ。
女子A「あ、勿論お前の奢りな」
女子B「私も〜」
私は床を拭いている手を止めて立ち上がる。
A「.....わかりました」
私がそう言ってその場を後にしようとすると1人の女子に腕を掴まれる。
女子C「ちょっと待って、私達友達でしょ?ちょっと頼みたい事があるんだ〜」
彼女はまだ何も言っていないが嫌な予感がする。
女子C「今ちょっとお金に困っててさ、お金貸してよ?」
女子B「あ、私も〜」
そう言って私の返事も無く彼女らは私のバックから財布を取り出す。どうせ断っても無理やり取られるんだから私は仕方無く頭を縦に振る。
女子C「ありがとう〜!やっぱ友達って最高笑」
彼女は笑いながらそう言う。
友達?いつから私があなた達の友達になったの?あなた達がしている事はただのいじめなのに。
過去編2 (暴力的要素あり)→←殺人鬼 (シリアス展開あり)
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インクサンズになった(インクめっちゃ推しとインク推しの人) - 新しい物語待ってます!頑張って! (2021年9月7日 22時) (レス) id: f700950663 (このIDを非表示/違反報告)
しろねこ(プロフ) - インクサンズになった(インクめっちゃ推しとインク推しの人)さん» ただいまです!!! (2021年9月7日 5時) (レス) id: c92b735098 (このIDを非表示/違反報告)
インクサンズになった(インクめっちゃ推しとインク推しの人) - お帰り!!! (2021年9月6日 22時) (レス) id: f700950663 (このIDを非表示/違反報告)
腰山愛咲 - 戻ってきた!!おかえり! (2021年9月6日 9時) (レス) id: b909f8e853 (このIDを非表示/違反報告)
しろねこ(プロフ) - もっちーさん» 大変お待たせしました!!!復帰しましたので、続き書いていこうと思います! (2021年9月4日 3時) (レス) id: c92b735098 (このIDを非表示/違反報告)
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