モンスター ページ28
彼がそう言ってスカーフを脱ぐと先程まで居たパピルスが消えた。やはり私の考えていた事は当たったのだろう。
A「マーダーさん、今パピルス見えますか?」
マーダー「.....いや、俺はこのスカーフを着ていないと見えなくなるんだ」
A「やっぱり、私も同じ状態ですよ!今は見えなくなりました」
私がそう言うと彼が何かを考える顔をした。
マーダー「そうか.....俺と同じ仕組みのようだな。最初出会った時は見えていたのか?」
A「いえ、その時はマーダーさんがスカーフを着ていなかったので見えなかったです!」
先程の疑問の謎が解消された。彼もあまりいつもは興味無さそうにしていたが、弟のパピルスに関する事だと興味を示してくれた。
マーダー「俺とお前が見える条件が一緒なのは、何か意味があるのか......?まぁ良い、今考えても仕方無いしな」
彼はそう言うとスカーフを着る。すると不思議そうな顔のパピルスが出てきた。
パピルス「兄ちゃんとA、何か話してたの?」
マーダー「待たせて悪いな、何でもないぜ。行こうか兄弟」
そう言うとやっとマーダーさんが部屋から出る。少し会話が長引き過ぎた。私も他人の部屋に長く滞在する訳には行かないし、早く次の人を起こさないといけない。
私は少し早歩きで彼の部屋を出て、次の人の部屋を確認するとそれはホラーさんだった。彼は先程ご飯を食べたがクロスによると1日6食はするそうなので、起こしてきて欲しいと言われた。正直な所ナイトメアの話を聞いた後だと入りたくない。一応ノックはするが反応が無いので私は諦めて中に入る。
A「うわ.....」
部屋にはゴミや血が散乱していた。何故血が散乱しているのかは謎だが、部屋で人肉を食うのだろうか。よく良く考えたら人肉を食う時点でおかしいが、モンスターだし別に人肉を食うモンスターが居ても変ではないか。
A「ホラーさん.....起きて下さい」
私は彼の近くに来て言うが、彼の反応は全くない。私は仕方無く彼の体を揺らすが、全く反応が無い。先程まで起きていたのに何故また寝てしまったのか。あまりにも反応が無いので私は痺れを切らして彼の背中を1回叩く。
A「あ、やば........」
私は叩いてからやってしまった、となるが幸い彼はまだ起きていない。私は1度落ち着いて彼の横に座る。
A「いい加減起きて下さい.....朝ご飯出来てますよ」
ホラー「ご飯!?」
A「え、」
98人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
インクサンズになった(インクめっちゃ推しとインク推しの人) - 新しい物語待ってます!頑張って! (2021年9月7日 22時) (レス) id: f700950663 (このIDを非表示/違反報告)
しろねこ(プロフ) - インクサンズになった(インクめっちゃ推しとインク推しの人)さん» ただいまです!!! (2021年9月7日 5時) (レス) id: c92b735098 (このIDを非表示/違反報告)
インクサンズになった(インクめっちゃ推しとインク推しの人) - お帰り!!! (2021年9月6日 22時) (レス) id: f700950663 (このIDを非表示/違反報告)
腰山愛咲 - 戻ってきた!!おかえり! (2021年9月6日 9時) (レス) id: b909f8e853 (このIDを非表示/違反報告)
しろねこ(プロフ) - もっちーさん» 大変お待たせしました!!!復帰しましたので、続き書いていこうと思います! (2021年9月4日 3時) (レス) id: c92b735098 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ