【第一章】夢主が闇AUの癒し枠になる話【UndertaleAU】 (ページ27)

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不眠症ページ27

中を見ると、至って普通なシンプルな部屋だった。逆にシンプルすぎて殺風景なぐらい。

私はマーダーさんの体を揺らし起こすと、マーダーさんは何やらブツブツと呟いている。

ﾏｰﾀﾞｰ「やめ.....てくれ.....」

何やらうなされている様だった。私は彼を起こそうと彼の体を大きく揺らすと、彼が驚いた様子で起きる。彼は汗が凄い出ており顔も真っ青だった。

ﾏｰﾀﾞｰ「A.....！？」

A「うなされてたんですが、大丈夫ですか.....？それと朝ご飯出来てます！」

私がそう言うと彼は一旦深呼吸をする。

ﾏｰﾀﾞｰ「悪い......俺不眠症だからあまり眠れないんだ」

A「あ、不眠症なんですか.....睡眠薬とか出しましょうか？」

私がそう言うと彼に顔が曇る。

ﾏｰﾀﾞｰ「いや、遠慮しておく。眠れないんじゃなくて寝たくないんだ」

つまりどういう事？寝たら何かダメな事でもあるのかな？

そして今気付いたら周りにパピルスが居ない。何故だろう？

A「何故寝たくないんですか.....？あ、無理に言わなくても大丈夫です」

ﾏｰﾀﾞｰ「.....過去の友人だった奴らに夢の中で俺に何度も訴えかけてくるんだ」

友人だった？そしてマーダーさんはその人達に何かしたのかな？

A「なるほど.....それが嫌だからあまり寝たくないんですね」

ﾏｰﾀﾞｰ「あぁ.....待たせて悪い、パピルス行くぞ」

彼がそう言うと赤いスカーフを着る。そうして私が部屋を出ようとした時、彼の後ろにパピルスが現れる。

ﾊﾟﾋﾟﾙｽ「兄ちゃん起きるの遅いよ！」

ﾏｰﾀﾞｰ「悪い兄弟......寝起きはこんなもんだ」

そしてマーダーさんも恐らくやっとパピルスが見えるようになったんだろうか。私はパピルスと会話しているマーダーさんを眺めながらもしかすると彼が赤いスカーフを着たら私も見えるようになるのでは、と考えた。

ﾏｰﾀﾞｰ「どうした？」

私の様子を見た彼が聞く。

A「ちょっと一旦その赤いスカーフ脱いでみてくれませんか？」

ﾏｰﾀﾞｰ「....？まぁ、別にいいが」