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授業の終わりを告げるチャイムが鳴ると共に、謙也が振り返り、口を開いた。
「ゆささあ、財前にLINE教えていい？」
「突然なに？」
「一応聞いとこ思て」
「いや絶対財前くんが言うたんちゃうやろ。やのになんで」
「でも仲良うなりたいやろ？」
私の言葉を遮った謙也は、当たってるやろと言わんばかりの顔をしていた。
そりゃ、まあ…
言葉に詰まってしまい、無言で頷く。
それを見た謙也はニッと笑い、携帯を見せてきた。
「やろ！ほら、送っといたで」
許可もろたし送るわ、という文面と私のアカウントが送られたトーク画面が映っている。
「あ」
既読がついた。
「"別に欲しい言うてませんけど"…お、またきた。"一応ありがとうございます"…財前らしいな」
笑う謙也を見ながら自分の携帯を取り出す、と同時に震えた。
驚いて画面を確認すると、
…白石くんからのスタンプだった。
「財前やと思た？」
LINEと同時に、悪戯が成功した子供のような笑顔の白石くんが来た。
「なんや白石か紛らわしい！」
「焦ったー…」
「会話丸聞こえやったで」
そんな白石くんを尻目に、ほっと胸を撫で下ろす。するとまた手元のそれが震えた。
「財前くんから…え！？」
"廊下、見てください"、と届いており、前の戸を見ると携帯を持った財前くんと目が合った。
「！」
…思いっきり顔を背けてしまった。
「お、おお！財前やん！」
「…ちょうどお前の話しとってん！」
そんな私の行動を見た2人が、慌てて財前くんを廊下に連れ出して行った。
やってしまった。
私は財前くんに、謝罪と、謝っている猫のスタンプを送っておいた。
〜財前side〜
「…いや、なんなんすかあの人？」
「まあまあ！」
ついため息がでる。
「はー……あの先輩とどうやったら仲良うなれます？」
「え、なんやて？」
「仲良うしたいん？」
「まあ」
「素直やん…」
と、スマホが震えた。
「んー、財前ペットとか飼ってないん？」
「あ！猫とかな！好きやもんな！」
「飼ってないすわ」
盛り上がる2人を他所にLINEを開くと、先輩からスタンプがきていた。
「ほんまみたいっすね」
「あ、猫のスタンプきたんやろ」
自信のありそうな言い方にムカついた
「謙也さんきも」
「やっぱりな！」
悪態をついてスマホを仕舞うと、真面目な顔でこちらを見ている白石部長に気がついた。
「…なあ財前、ゆさの事好きなん？」
「…は？」
は？
「あ、それ俺も思っててん！」
「…別に、」
耳が熱い。
「…俺は」
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におー - 更新楽しみに待ってます！ (2020年8月6日 7時) (
レス) id: 804a9814c8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめこ(プロフ) - ここの財前くんすごい可愛くて好きです…。いつも楽しく読ませてもらってます。 (2019年10月21日 1時) (レス) id: a01c44eded (このIDを非表示/違反報告)
ふじりんご(プロフ) - あっっ こういう系好き… (2019年9月12日 20時) (レス) id: 42d7d11660 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 私は関西人です嬉しいです (2019年9月4日 13時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - テニラビやってますやられてますか？私はみかんですねんという名前でやってますよかったら申請お願いします！あと更新頑張ってください私も光くん好きです (2019年9月4日 11時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さゆ | 作成日時：2019年3月19日 8時
