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休み時間。トイレから出ると、廊下で話している3人がふと目に入った。
その内の1人はこの階にはいないはずなのに。
通り過ぎようと前を通ると、声をかけられた。
「お、ゆさ！財前、移動教室なんやって」
3人のうちの1人、謙也だ。
「…そ、そうなんや」
「なんでこっち見やんの？」
「…いや別に…」
と小さく返すと、白石くんが口を開いた。
「もしかして、まだ俺に慣れん？」
「白石くんはもう大丈夫…！不意打ちはあかんけど」
「不意打ちて」
「かっこよすぎるから不意打ちはあかん」
「いやどんなやねん」
すかさずツッコミを入れてくる謙也。誰でも突然整ったお顔と目が合うと焦ると思う。
「…てことは財前？」
「え、この前普通に話してましたやん」
視界の端で、驚いた顔の財前くんが見えた。
「この前て？」
「土曜に本屋で偶然会ったんですわ。その時は最後らへん普通に話してくれたんですけど」
「「へ〜」」
3人分の視線が集まる。
いやなにこれ耐えきれん！
「…あもう授業始まるし！教室戻ります！」
そう告げ教室まで走った。
〜財前side〜
「まだ時間あんのになあ」
「脱兎の如くやん」
なんなんあの人。別に話したかった訳ちゃうけど。
…少しは仲良うなった思てたのになんなんや。
「まあそうカッカすんなて」
「別にしてないですけど」
謙也さんが肩を組んできた。うざい。
「何日か空いたから、初対面みたいになったんやろ」
「はあ？たかが4日ですよ」
「いやいや、俺も最初土日挟んだらあんな感じやったわ」
「白石は顔がええから余計やな」
「…訳わからん」
「まあそういう奴やねんて」
…また敬語戻ってたし。先輩やのに。
「LINE教えたろか？」
「は？」
「日あいても、連絡とってたら大丈夫みたいやで。まあ結構慣れたらせんでも普通に話せるようになるみたいやけど」
「…いや別にいいですけど」
「なんや可愛いやっちゃなあ」
「まあゆさに聞いてからやから後でになるけど」
「いいです言うてます。じゃ、もう行くんで」
組まれてた肩を退け、教室へ向かう。
なにが可愛いやねん。LINEもいらん言うてるのに。なんなんやあの二人は。
そんで、なんなんやあの人は。
無性にイライラする。
先輩の事をわかっている風に話す二人も、こっちを見なかった先輩にも。
ふと脳裏に、あの日俺に向けられた笑顔が浮かんだ。
そして先程のこっちを全く見ない横顔も。
「絶対仲良うなったる」
覚悟せえよ先輩。
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におー - 更新楽しみに待ってます！ (2020年8月6日 7時) (
レス) id: 804a9814c8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめこ(プロフ) - ここの財前くんすごい可愛くて好きです…。いつも楽しく読ませてもらってます。 (2019年10月21日 1時) (レス) id: a01c44eded (このIDを非表示/違反報告)
ふじりんご(プロフ) - あっっ こういう系好き… (2019年9月12日 20時) (レス) id: 42d7d11660 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 私は関西人です嬉しいです (2019年9月4日 13時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - テニラビやってますやられてますか？私はみかんですねんという名前でやってますよかったら申請お願いします！あと更新頑張ってください私も光くん好きです (2019年9月4日 11時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さゆ | 作成日時：2019年3月19日 8時
