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あの後、すぐに待たせてしまったたあきと合流し帰路についた。
その間もずっと財前くんの事を話してしまい、そういえば名前知らないかも…？と首をかしげると「そんな語ったのに！？謙也にでも聞き！」と怒られてしまった。
＊
そんな事を思い出しながら靴を履き替えていると、視界が暗くなる。顔を上げると、運動靴を脱いでいる謙也がいた。
「おっ謙也やん！朝練おつかれ」
一緒におらんってことは白石くんは鍵当番かな
「お、ありがとう！」
弾けんばかりの笑顔で挨拶を返してくれた。朝から眩しい。
同じクラスなので、そのまま並んで教室まで向かう。
「昨日の財前くんて名前なんて言うん？」
「急やな！？昨日いてた事すら初耳やわ」
「まあ途中で帰ったんやけどな」
「いや最後までいてくれや」
と、こちらを向いた謙也が、何かに気付いたように止まった。
「…そない気になるなら、本人に聞いてみたらどうや？」
「え？」
ニヤリ、謙也が笑ったかと思うと
「おーい財前！おはようさん！」
「えっ？！」
その言葉に勢いよく振り向くと、まさに昨日見た、財前くんがいた。
彼は、スマホに向けていた目をチラ、とこちらに向けたかと思うと、何事も無かったかのようにまたスマホに戻した。
それを見た謙也は、
「そこの5つもピアスあけてる1年生の財前光くーん！聞こえてるか！スマホ見ながら歩いてると危ないで！」
と大声を出して再度呼んだ。
さすがの財前くんもこれには反応せざるをえないようで、ピタリと動きが止まった。
「…光って言うんや」
恥ずかしいので、大きく手を振っている謙也とは距離を取りつつぽつりと呟いた。
私の呟きが聞こえた様で、「あ、言うてもうた…てか遠ない？！」などと言っている謙也は、こちらにズカズカと向かってきている財前くんに気付いていない。
「謙也、前前」
「ん？」
と振り向いた謙也の口をガッと抑え、「朝からうるさいですわ。もうちょい大人しくできひんのですか」
とても怒っているご様子。
確か昨日初めて会ったんやなかったっけ？
「ふまんふまん、ほひふいてふれ」
「ぶふっ…あ、すいません…」
間抜け面で間抜けな喋り方の謙也につい吹き出してしまった。
掴まれていた手が緩んだのか、謙也が抜け出た。
「いや、俺が悪かったけど怒りすぎちゃうか！？」
「…まだ頭起きてないんですわ」
そう口にし、大きな欠伸をしたかと思うとチラとこちらを見た財前くん。
気まずくて思わず目を逸らした。
「誰やあんた」
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におー - 更新楽しみに待ってます！ (2020年8月6日 7時) (
レス) id: 804a9814c8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめこ(プロフ) - ここの財前くんすごい可愛くて好きです…。いつも楽しく読ませてもらってます。 (2019年10月21日 1時) (レス) id: a01c44eded (このIDを非表示/違反報告)
ふじりんご(プロフ) - あっっ こういう系好き… (2019年9月12日 20時) (レス) id: 42d7d11660 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 私は関西人です嬉しいです (2019年9月4日 13時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - テニラビやってますやられてますか？私はみかんですねんという名前でやってますよかったら申請お願いします！あと更新頑張ってください私も光くん好きです (2019年9月4日 11時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さゆ | 作成日時：2019年3月19日 8時
