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そう言いつつも優しい竜胆は私にお弁当を届けるためにわざわざ学校行く前に来てくれたのだろう
「ありがとう、竜胆くん」
「くん付けとかうざいよ？Aちゃん
じゃあ俺もいくから」
片手をヒラヒラと振ってその場を去ろうとしたため、その手をグイッと勢いよく両手で引くとよろけて私の方に戻ってくる
「ちょっ！あぶっ！」
そのままさりげなく竜胆の腰に腕を回して背中に抱きつく
「やっぱ行っちゃ嫌」
「…Aちゃん？ちょっと離してくれません？」
「嫌…」
しょんぼりしながら竜胆の背中に頭を擦り寄せる
「じゃなくて、こうさせてってこと」
竜胆は私の腕を無理やり剥がすと、対面になるように振り向くと両腕を広げて何かを合図してる
「こうやってしたいんっしょ、おいで」
「…！！弟が好き過ぎて辛い」
「早く来いよ
じゃないともう一生してやんねえよ」
「いや、する！！」
素直に抱きつくと、片腕を私の腰にまわしもう片方の腕は私の後頭部に回して抱き寄せる
その瞬間、身体中がいい匂いに包まれた
「今日は甘えん坊？」
「うん…」
さらに強く抱きつき、肩に顔を埋める
さりげなく首筋にも鼻擦り付けてるけど許してね
「ほんと可愛いわ」
竜胆は息をつくと、私の耳元に唇を寄せた
「帰ってきたら存分に甘やかしてやるから、早く教室戻りな」
「…」
「はいは？」
「……はい」
「ん、いい子
学校頑張れよ、お姉ちゃん」
頭をポンポンと撫でられて、ゆっくりと離れていく
手を引かれて再び校門前に連れてこられる
「バイバイ、竜胆くん…
お弁当ありがとう」
「だからくん付けうぜえっての
後でな」
また少しだけ微笑む竜胆は本当にかっこよくて名残惜しさが増していく
再び頭を撫でられて校内の中に入っていく
でも寂しいけど何だか幸せの気分
その後の竜胆くん
校内に入るAを見送った後
"いや、まじで可愛い、うん、可愛い
得したわ
やっぱ連れて帰れば良かった
我慢できた俺えらすぎ
てか、校舎行くとき一回くらいこっち向けよ
ずっと見てた俺何？？"
↑
実はお兄ちゃんとどっちが届けに行くかジャンケンになり勝者となった竜胆
バレないようにダルそうに見せてたけども内心喜びで溢れてる心の声うるさめの竜胆くん
もちろん彼は真顔でお姉ちゃんを見つめながらそんなこと考えてる
いつもと少しだけ違った感じで書いてみました笑
感想、評価お待ちしてます。
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のん(プロフ) - 初めまして。続き見たいです。 (6月20日 1時) (
レス) @page50 id: 178869710c (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 待ってました！！絶対読みにくるのでまだまだ書いてください！！ (6月18日 23時) (レス) @page50 id: 152d2ae69a (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - ゆずさん» コメント頂きありがとうございます！ちょいちょい様子見しながら決めていきたいと思います！ (6月17日 23時) (レス) id: beb51aacfb (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 更新見て飛んできました🥺🥺まってます❕ (6月17日 23時) (レス) @page50 id: 843a0c5854 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高です最強です文才天才すぎです大好きです、、良ければもっと続きがみたいです(更新良ければ時間ある時にでもお願いします！！完結までついて行かせてください！ (2023年1月20日 5時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぽ
| 作成日時：2021年10月9日 20時
