俺達は女忍びを捕まえた。【刀剣乱舞】 (ページ13)

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その13 ページ13

「な、なんだこれ...どうやったって外れない！」

手首の飾りをガチャガチャと引っ張ってみても、まるで外せる気配がしない。

これがただの飾りであれば気にすることなくそのままつけていれば良いのだが、そう単純でもなさそうなのだ。

「なんか...これをつけてるとあの人達に居場所を突き詰められてしまう気しかしない...」

そういう風に思えて仕方ないのだ。

金具を引っ張りすぎたせいで手首に赤い痕ができてしまったが、そんなことも気にせずに私はひたすら飾りをいじり続けた。

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「.......痛い」

流石にやりすぎた。手首が真っ赤である。

痛みに耐える訓練を受けていると身体の限界を感じなくなってしまうから、慣れというのは怖いものだ。

もし本当にこの手首の飾りに何かしらの力が働いてたら...と思うと、もう外す方法は一つしかなかった。

「.........戻るか...」

とは言っても、戻り方なんて知らない。

あの不思議な建物から出た時は半分無我夢中であったし、奇妙なことに門を出てお辞儀をした瞬間にあの建物は姿を消したのだ。

「もう一回、あの山に入って行けばいいのかな」

うーん...と考えた所で、また頭が痛くなる。

「でも、もしまた戻ったら今度こそ帰してくれなさそうな気がするなぁ」

一度会っただけでアレだったのだから、二度も会ってしまえば...と、考えてしまう。

「でも休みももらったことだし、やることもないから少しくらいはここに戻らなくても大丈夫な...」

そんなことをブツブツと一人で言いながら、私は普段着に着替えて再びあの山へ戻った。