バレンタイン番外編 ページ28
午前4時。
全く開いてくれる気配のない瞼をなんとかこじ開けて起床し、支度を整えて台所へ向かう。
そう、今日はバレンタインである。
みんなが起きてくる2時間前に何人分ものチョコレートを作るという無謀な作戦を立てていた私はなんとか早起きに成功し、今大量のチョコレートケーキを手作りしている
本当は一つ一つ個包装してみんなに渡したかったのだが、ここ最近ずっと忙しくてできそうになかったため、ホールケーキをみんなで食べてもらおうと思ったのだ。
「いててっ、最近包丁すら使ってなかったからなぁ...」
ずっとパソコンを打つことにしか使っていなかった指は、料理となると使い物にならなくなってしまう。
手をなんども切りながら、なんとか作業を続けること2時間...
「で、できた......」
台所中に甘い匂いが立ち込める中、私は両腕を上げて歓喜の声をあげた
.
.
.
私がケーキを全て作り終えた後、続々と起床してきた男士達が台所へ訪れてくる
少し冷蔵庫で冷やしたほうが良いため、朝餉ではなく昼餉で食べてもらった。
あっというまに一日も終わりかけの時間になってしまい、私は風呂へ向かった
すると、
「よう、主。今朝はご苦労さんだったな」
風呂場の扉に寄りかかる鶴丸が私にそう言った。
「ケーキ美味しかった？」
「あぁ、最高に美味かった。君が作ったってのが一番の調味料だな」
「柄にもなく粋なこと言っちゃって」
素直に美味しいと言ってくれたのがなんだか嬉しくて、少し笑ってしまった。
「なぁ、主。風呂上がったら一杯やろうじゃないか
三日月と一期も待ってるぜ」
その二振の名前を聞いて不穏な気配を察知してしまう。
「ええ...なんか嫌だ...」
「まぁそう言うなって、現世で調達してきた美味い酒とちょこれーとがあるぞ」
「わかった、すぐ行く」
美味い酒とチョコレートにつられた私を見て鶴丸は「しめた！」という表情をして、私が聞こえないような声で呟いた。
「＿＿しっかりと身体を温めて来いよ」
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tatuyuki(プロフ) - 初めまして。とても面白くて一気読みしてしまいました。もし、リクエスト出来るなら和泉守兼定(他新選組)をお願いします！ (2021年2月6日 22時) (
レス) id: ac1f4ac199 (このIDを非表示/違反報告)
にわ(プロフ) - 神崎柚莉愛さん» コメントありがとうございます〜！楽しんでいただけて嬉しいです...泣 これからもどうぞよろしくお願いします！ (2021年2月4日 18時) (レス) id: ae673d749e (このIDを非表示/違反報告)
神崎柚莉愛(プロフ) - この作品見た時にどストライクすぎてやばかったです！最高です！！これからも頑張って下さい！！ (2021年2月1日 17時) (レス) id: 54dd9f96ce (このIDを非表示/違反報告)
にわ(プロフ) - 林檎さん» リクエストありがとうございました！鶯丸さんを堪能していただければ幸いです...！長らくお待たせしてしまって申し訳ありませんでした (2021年2月1日 6時) (レス) id: ae673d749e (このIDを非表示/違反報告)
Mikomiko - (※先程の続きです。)構わないのでしたら，鬼丸さん・数珠丸さん・太朗太刀さんの以上３名をお願いしたいです。長々と申し訳ございませんm(__)m (2021年2月1日 5時) (レス) id: 4ec99752b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にわ | 作成日時：2019年12月24日 23時
