男士達は雄に目覚めた【刀剣乱舞】

櫛 ページ15

今朝、政府からの書類を受け取る為の本丸の郵便箱のようなところに、





櫛が入っていた。





誰が入れたものかはわからないが、

この箱に刀剣男士は手を入れられない仕組みになっているため、この本丸の者が入れた訳ではないということは確かだった。





見た感じで調べてみると、

”つげ”の櫛であった、ということもあり、一度髪をとかしてみるだけでもなんだか髪質が良くなったような気分になる。






A「おお...確かにこれはかなり効果がありそうな...！！」






一人で髪をとかしまくりながら、興奮気味に呟くと









小狐丸「ぬしさま、その櫛、一体どこで手に入れたのですか」






いつのまにか小狐丸がすぐ側に座っていた。







A「小狐丸、いつのまに...

あ、これね。よくわからないけど、今朝郵便箱に入ってて...あっ」






私が喋り終わる前に、小狐丸は私の手から櫛をヒョイと取り上げる





小狐丸「何者が入れたのかもわからない櫛を使うなど...私の櫛を差し上げましょう、それを使ってください」






小狐丸は呆れ顔でそう言いながら、櫛をもったまま部屋を後にした。






A「えー...せっかく良い櫛を手に入れたとおもったんだけどなぁ」




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小狐丸side



朝起きて、ぬしさまの部屋の前を通った時、


ぬしさまは見慣れない櫛を使ってらっしゃった。



それが明らかに奇妙な気がしたので、思わず取り上げてしまった。






小狐丸「(政府の馬鹿者が悪戯であの箱に入れたのだとしたら...許せんな)」






いくつかある自身の櫛の中から、比較的新しいものを選び、再びぬしさまの元へ向かった。

苦→←吸

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