男士達は雄に目覚めた【刀剣乱舞】

吸 ページ14

A「やげ...ん...何して、」







薬研「大将から流れる血ってのはな、



...俺たちから流れる血よりも何倍も大事なもんなんだよ」






口元についた私の血を舐めながら、彼はそう言った。






薬研「こんな小さい傷でも、俺がこうやって口を当てりゃあ痛みは増す。

しかも、俺達刀剣男士みたいに手入れすりゃ治る訳でもない。




...俺の言いたいことがわかるか、大将」






眼鏡を外しながら、薬研は溜息をつく。





A「わ、からない、、けど、もう傷はいいよ、絆創膏貼っておく」







手を引っ込めようとしても、彼は私の手を離してくれない。








薬研「いーや、まだ離さねぇ。

痛みってもんよよく分かって貰わないとだな」






と言って、彼は私の傷口に口を当てた。





そして、更に血を吸い取る。





私の指先に直に伝わる彼の舌の温度が、私の思考を濁らせていった






.
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薬研「(...まずいな、これ以上吸っちまうと、コッチの意識が飛ぶ)」







審神者の血を直に吸うと言うのは、霊力を直に受け取るのと同じようなもの。


指先から血を吸い取っていくにつれ、薬研藤四郎は快感に近いものを感じるようになる。






Aがクラクラとしだした所で、彼は傷口から口を離した。







薬研「すまねぇな大将...ちょいと遊びすぎたようだな」





傷口に絆創膏を貼りながら、薬研はそう呟いた。

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