十九 ページ20
加州「主、俺たちまだ夕餉を食べてないんだ、
今夜は主の歓迎会するから、楽しみにしててよね」
清光は私にウインクをしながら笑う。
その後、長義さんに「話がある」と言われ、一緒に本丸の庭を散歩していた。
長義「＿今晩は、月が綺麗だな」
(一人)「わっ、ほんとだー！
って、長義さん、お話ってなんですか？」
長義「あぁ、そうだったな。
一つ頼みがあるんだが…
ここに、手を合わせてくれないか」
長義さんは手のひらを私の前に出す
よくわからなかったが、拒否する理由も無かったので、言われた通りに手を重ねる。
＿＿その瞬間、桜吹雪が舞う。
急に目の前が淡く光り、目をつぶってしまう。
すぐに「何がおきたのか」とうっすら目を開けると、
そこには、刀を持ち、戦装束をまとった長義さんが立っていた。
(一人)「…え、うそ…長義さんってまさか」
長義「そのまさかだ。
俺は元々、君の本丸に配属される予定だった。
だが、こちら側のミスで配属されることはなかったし、俺も君を本丸に返してそれっきりになるだろうと思っていた
…が、君をこのままこの本丸に一人で帰すのはなぜか気がかりになってしまったんだ。」
夜風に吹かれ、彼の柔らかい髪が揺れる。
長義「…俺を、使ってくれるか、
…主」
真っ直ぐな眼差しで言われ、思わず見惚れてしまったが、私はすぐに心に決めた。
(一人)「もちろんです、これからもよろしくお願いします、長義さん。」
これからも一緒にいれることがなんだか嬉しくて、私は少し泣いてしまった。
.
.
.
長義さんと広間へ向かう途中、山姥切国広とすれ違った
国広「…主に手を出すなよ」
長義「ふん、どうだろうな」
…なかなかの空気感だった
.
加州「あ！主ー！やっときた
ほらほら、入って入ってー」
広間へ押し込まれた瞬間、わっと歓声が上がる
『主、お帰りなさーい！！』
みんなが口を揃えて言う
視界が歪み、嬉し涙がボロボロと溢れる
こんなに愛しい人達を、私は今までずっとこの本丸に置き去りにしてきていたのか
そう思うと、辛くて仕方なかった
だが
三日月「俺たちは、主が頑張っていたから頑張れたのだ。
主は俺たちの誇りだ。勿論、これからもな
…よく戻ってきてくれたな」
三日月は私の顔を見つめ、微笑んだ
喜びに湧き立つみんなを見ながら、
”ここの本丸をずっと離れない”と心に誓った。
おわり
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 115人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琴葵(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！面白くてイッキ見してしまいました。そして最終話で涙モノでした…！！続編の更新、心より応援しています！！どうかお体にお気をつけて！！！ (2019年12月26日 11時) (
レス) id: 35f7e92960 (このIDを非表示/違反報告)
にわ(プロフ) - やみつきドーナツさん» ありがとうございます〜！ちょっと変わった話にしようかな、って思ってたので、そう言ってくださるとめちゃくちゃ嬉しいです、、これからもよろしくお願いします！ (2019年12月18日 7時) (レス) id: dc9a723a5e (このIDを非表示/違反報告)
やみつきドーナツ(プロフ) - 凄いお話の設定が好きです！これからも更新頑張ってください！続き楽しみです！！ (2019年12月18日 1時) (レス) id: 944e7c1e1a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にわ | 作成日時：2019年1月1日 18時
