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伍拾伍. ページ9

私は刀を抜いた。






善「Aちゃん…?!」





『あの蜘蛛を倒すよ、あれは鬼。

ていうか殺すとこまで追い詰めて、解毒方法を無理矢理にでも吐かせる。』








私が守らないと。




助けないと。




だってそれが私の仕事なんだから。









人を守って、あの人(・・・)みたいに強くなりたい。









「女…!お前も、その男と仲良く蜘蛛になるんだな!!」






周りに人面蜘蛛が集まってきた。








『……善逸。下がって。』









私は大きく深呼吸をして、息を整えた。









『光の呼吸……参ノ型、光輝連斬!!』








バラバラと人面蜘蛛の首が飛ぶ。





この調子で行けば…!









「無駄だ!そいつらは、何体倒そうが、ずっと出てくるんだからな!」








『…っ!!』








「…ケヘヘッ。お前、稀血だなぁ?!
ケヘヘッケヘヘヘヘッ…!!

お前は蜘蛛にせず、食うことにしてやろう…!!」









1番でかい蜘蛛が私に糸を絡めて来るが、そう簡単に…捕まえられるほど、隙を見せているつもりは無い。









…それに、この程度の速さなら!!





























***







Aちゃんは、本当に強かった。




羽が生えているみたいに空中をも利用して戦い、完璧な刀捌きで蜘蛛を追い詰めていた。








………途中までは、Aちゃんが勝つって思っていた。









『ゲホッ…』







「ケヘヘッ…!!

俺の毒を浴びたら、そうなるよなぁ?!」









Aちゃんは、馬鹿みたいにでかい蜘蛛の巣にかけられている。




口から血を漏らし、荒い息を吐く。









ほんの数秒前、俺の方に飛んできた毒が、俺にかからないように…Aちゃんが、盾になったのだ。







そこで初めて気がついた。









Aちゃんの音が、怯えていたことに。









いつもAちゃんからは何も感じられなかった。





何も聞こえなかったけど、今だけははっきり聞こえた。









『善……逸…』







「まだ喋れたのかぁ、稀血は頑丈なのか?ケヘヘッ」







……どうよう。



俺にあいつが倒せるのか?





いや、無理だ。だってあのAちゃんが、あの様になってるんだぞ?





俺なんかが行ったって…助けられない。

伍拾陸.→←伍拾肆.



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ひかり(プロフ) - craneberry1223さん» すいません!直しておきました! (2019年10月19日 11時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
craneberry1223(プロフ) - 伊之助と村田のセリフ直してください。全部、伊之助になってます (2019年10月19日 10時) (レス) id: 1013b94a43 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年9月29日 1時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きが楽しみです!頑張ってください! (2019年9月29日 1時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 吹雪咲彩さん» ふぶちゃーん!!ほんと?!ありがとう(*^^*) (2019年9月28日 12時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひかり | 作成日時:2019年9月23日 15時

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