守り神は隙が無いようでｰ弐ｰ【鬼滅の刃】

玖拾参. ページ48

「いいえ。吹いて瓢箪を破裂させていました！」







炭「へぇー！」







炭「『……破裂？』」








私と炭治郎は、2人して固まった。



…その発想はなかった。









炭「えっ、これを？！」




『こ、この硬いのを？！』









私は瓢箪を軽く小突いて聞いた。









「はい！しかもこの瓢箪は特殊ですから…通常の瓢箪よりも固いです！」









……そんな硬いのを、あの小柄な女の子が？！









「だんだんと瓢箪を大きくしていく見たいです！今カナヲさんが破裂させているのは…この瓢箪です」







炭「でっ、か！！
頑張ろ！！！！」








そう、目の前に置かれたのは、もう瓢箪と呼んでいいのか怪しいほどのサイズだった。




これには私も驚きが隠せなかった。




というか、瓢箪って破裂させるものだったんだね(白目)









そして数日が経った。









胡「Aさん、全集中の呼吸の方はどうですか？」






『し、しのぶさん…？！』






胡「かなり、余裕そうに見えますが？」









しのぶさんは女の私でも見惚れそうになるほどの美しいほほ笑みを浮かべた。









『いや…余裕ではないですよ。でも、炭治郎も頑張っているので』






胡「ふふ…いい子ですね。Aさんは。
貴方はもう殆ど全集中の呼吸、常中が出来てますよ。

ここまで早く習得するなんて、素晴らしい才能です！」








しのぶさんはまたにっこり笑う。




……才能、かぁ。









『才能ですか…』





胡「はい…！貴方からは、少し不思議な感じもしますので。」









見透かすような瞳で見られた私は、反射的に視線をそらした。









胡「では、頑張ってくださいね」





『…！はい』









***





ｰ15日後ｰ






かなり体力が戻ってきた！

そして、以前よりも走れるし…肺も強くなってきたぞ！



いい感じだ。







昼間は走り回って、早い動きで肺を酷使しているから…今はゆっくり、ゆっくり深く呼吸して……指先まで空気を巡らせる。








瞑想は集中力が上がるんだ。



鱗滝さんもそう言ってた。









胡「もしもーし？」





炭「はい！！」





胡「頑張ってますね」









気がつくと、すぐ側に胡蝶しのぶさんが居た。



それも、かなり至近距離に。

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