守り神は隙が無いようでｰ弐ｰ【鬼滅の刃】

捌拾. ページ35

***








『うん、全然大丈夫だよ。この通り、もうだいぶ楽だからさ』







と、全身の痛みを堪えながら微笑んだ。



でも別に無理しているわけじゃない。









ア「何言ってるんですか！神楽月さん！！
貴方、大怪我だったんですよ？」






『ア、アオイちゃん…それは内緒って話しじゃ…』





炭「えええええ？！そうだよな？！
包帯ぐるぐる巻きだもんな？！」








ほら、炭治郎の(過激)長男モードに突入するから！！









『炭治郎、ほんと大丈夫！大袈裟に包帯巻いてるだけ！

包帯取っても、ほとんど怪我してないから！』






善「嘘だァァ！！！Aちゃん、全身傷だらけで骨にヒビ入りまくりだったじゃん？！」







『まって、ほんとに黙って善逸』









私は苦笑いしながら善逸にそう言った。









炭「A…！！なんで隠そうとしたんだ！
無理したらダメだろう？！」





『す、すいません……』









なんというか…この炭治郎の長男モードのときは、ほんとに強く言えないというか反論しにくいというか。









炭「まったく……。
安静にしておけよ？


伊之助は？村田さんは見なかったか？」








善「村田って人は知らんけど…伊之助なら隣にいるよ？」








炭「あぁっ！！ほんとだ…思いっきり居た！！
気づかなかった……。



伊之助…！無事で良かった……！」









炭治郎は、今まで堪えていた涙が溢れ出したかのように泣いてそう言った。









炭「ごめんな…助けに行けなくて……」









伊「イイヨ。気ニシナイデ…」









炭「…声が……伊之助、か？」









…うん、まあそういう反応になるでしょうね。









善「なんか喉潰れてるらしいよ。

詳しいことよくわかんないけど、首をこうガッとやられたらしくて…
そんで最後自分で大声出したのがトドメだったみたいで、喉がえらいことに。




落ち込んでんのか、すごく丸くなっててめちゃくちゃ面白いんだよな！


ウィッヒッヒッヒ…！！ウィーッヒッヒッヒ！！」







……笑い方には触れないであげよう。











炭「なんで急にそんな気持ち悪い笑い方するんだ？
どうした？」






…ドストレートでいったよ？この人。


辛辣なくらいだよ？








善「……。」









あの蜘蛛男とすごく笑い方似ている…とか言ったら怒るだろうなぁ。

捌拾壱.→←漆拾玖.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す