肆拾参.「那田蜘蛛山」 ページ46
「どのような時でも、誇り高く生きてくださいませ。
ご武運を……。」
私達は、旅館から出る前一礼する。
そして、「那田蜘蛛山」へ足を向けた。
伊「誇り高く?ご武運?どういう意味だ!」
伊之助はさっきのおばあさんの言葉が気になっていたのか、私たちに尋ねてきた。
善(なんにも知らん奴だな……。)
炭「そうだな…改めて聞かれると難しいな…」
『自分の立場を理解して、その立場であることが恥ずかしくないように正しく振る舞うこと……かな。』
伊「あ?」
多分絶対わかっていないと思う。
炭「それからおばあさんは、俺達の無事を祈ってくれてるんだよ!」
伊「その立場ってなんだ?恥ずかしくないってどういうことだ?」
炭「それは…」
伊「正しい振る舞いって具体的にどうするんだ?
なんでババアが俺達の無事を祈るんだよ!なんも関係ないババアなのに!なんでなんだよ!」
………伊之助。
『あのねぇ、正しくない立ち振る舞いの例は、この前みたいに善逸や仲間、守らなきゃならないはずの人に暴力を振るったりすること!
おわかり?』
伊「この前の俺は正しくないのか?!」
『そりゃそうよ!』
善「よく言った!Aちゃん!!」
伊「てかババアは自分の立場理解してねぇだろ!!」
炭治郎は何故か走るのを加速させた。
私はそれの後をすぐついて行った。
伊「うがぁぁぁあ!!負けねぇぞ!」
善「うわぁぁ〜!待てよぉぉ!!」
・
・
・
そんなこんなで、那田蜘蛛山の近くまで到着。
もう日は暮れている。
善「ちょっと待ってくれないか!!」
炭「善逸…?どうしたんだ?」
善「怖いんだ!!目的地が近づいてきてとても怖い!!」
驚く程に素直!
私も叫びたいよ?!「行きたくない!」「怖い!!」って!
でも私はそれを見せられないんだよ!!
何故か頭の中で、善逸に少し羨ましく感じながらもそんなことを考えていた。
伊「なにすわってんだ、こいつ。
気持ちわりぃ奴だな」
善「お前に言われたくねぇ!猪頭ー!!
目の前のあの山から何も感じねぇのかよ!!」
……真面目な話、やばいことは伝わってくる。
空気も不味いし、いやでも雰囲気が怖いのが伝わってくる。
438人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひかり(プロフ) - craneberry1223さん» すいません誤字多いです...。教えてくれてありがとうございます! (2019年10月19日 10時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
craneberry1223(プロフ) - 風邪で揺れる×風で揺れる○ (2019年10月19日 8時) (レス) id: 1013b94a43 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 檸檬さん» ありがとうございます!伊之助もいいですねぇ〜!(´∀`)ほんと、鬼滅の刃は魅力的なキャラが多いです...! (2019年9月26日 20時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 面白いです!私は富岡さんと、伊之助が好きですねー( ^ω^ ) (2019年9月26日 20時) (レス) id: 37ecf0b3f7 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 月歌兎さん» いやいや!大丈夫ですよ〜!あってたなら良かったです!コメントありがとうございました!また間違えてるところあったら教えてくださいi((殴 (2019年9月23日 22時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひかり | 作成日時:2019年9月22日 12時