参拾壱. ページ33
いや、何とかする…って、格好つけて言ったけれども。
何も解決策はない。
どうする?神楽月A…!考えろ、考えろ!
炭「骨折していようがなんだろうが…!
俺はやれる!
戦える!!」
炭治郎はそう言って、まだ刀を構える。
炭「折れてる炭治郎もすごいんだって所を…見せてやれ!」
炭治郎は、受身を取るのさえ困難なのか、さっきから重力に引かれるがままに、地面の方向に叩きつけられている。
『ちょ…っ、炭治郎!!』
私は炭治郎の服を無理やり引っ張り、爪の攻撃から避けさせた。
炭「助かった……!ありがとう、A!!」
『うん…。
でも、状況は何も変わってない!』
炭「ああ…。
(気合いだけでは、どうにもならない。
頭だ。気合いとともに頭も使うんだ!)」
「くそっ…!忌々しい!早く稀血を食わねばならんと言うのに…!!」
そう言って飛ばされた、爪の攻撃。
それが、頬を掠めた。
『あっ…!!』
まずい、まずいまずいまずい。
非常にまずい。
「稀血…!!!」
やばい、気づかれた…!
炭「Aーーー!避けろ!右だ!!」
炭治郎の声掛けもあり、私は爪の攻撃を避けた。
…間一髪だ。
***
今、Aから嗅いだことの無い…強い匂いがした。
その瞬間、あの鬼も「稀血…!」と言って反応していた。
つまり、Aは稀血…?
考えているうちにも、攻撃は次々飛んでくる。
頭使っている暇…ないぞ?!これ…
炭「…っ、君!名前は?!」
響「…?!響凱…。」
炭「響凱…!潔とA…稀血は渡さない!
俺は折れない!諦めない!」
響「小生は……稀血を得て、十二鬼月に戻るのだぁあ!!」
爪の攻撃は、先程よりも威力を増して俺たちに襲いかかってきた。
もう、俺もAも…どちらを特別狙っているわけじゃない、無差別に近しいものだ。
響凱が鼓を叩く手が早くなる。
部屋はぐるぐると回転し、爪の攻撃は後を絶たない。
『…っ、』
炭「A、大丈夫か?!」
『うん…!私は大丈夫!炭治郎は?!』
炭「ああ…なんとか!!」
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ひかり(プロフ) - craneberry1223さん» すいません誤字多いです...。教えてくれてありがとうございます! (2019年10月19日 10時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
craneberry1223(プロフ) - 風邪で揺れる×風で揺れる○ (2019年10月19日 8時) (レス) id: 1013b94a43 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 檸檬さん» ありがとうございます!伊之助もいいですねぇ〜!(´∀`)ほんと、鬼滅の刃は魅力的なキャラが多いです...! (2019年9月26日 20時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 面白いです!私は富岡さんと、伊之助が好きですねー( ^ω^ ) (2019年9月26日 20時) (レス) id: 37ecf0b3f7 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 月歌兎さん» いやいや!大丈夫ですよ〜!あってたなら良かったです!コメントありがとうございました!また間違えてるところあったら教えてくださいi((殴 (2019年9月23日 22時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかり | 作成日時:2019年9月22日 12時