演技派少女Part7【イナクロ】

色仕掛け(仮) ページ34

…問題はあの面接官だな。


気まぐれすぎる。



「不合格…！」



「「「ええええ！」」」



途中までは行けると思ったのに…。



『一旦撤退です』



私達は少し撤退した。



水「お前のせいだ錦！！」


錦「うけるとおもったぜよ…」





まあ、極めつけはあの錦先輩の化粧だからなぁ…。




『ここは私に任せてください！』




私はみんなににっこりと笑顔を向けた。




『お兄様〜！』




((((((お兄様？！？！？どう見てもおじさんだぞ？！))))))




私は面接官に、にこにこと笑顔を向けた。




「お、お兄様…？！」



おいおい、おじさん？鼻の下伸ばしすぎですぞ？




まぁ、こういうタイプの人は煽ててなんぼって感じでしょ。





『私、お兄様に一目惚れしてしまいました…！
ぜひ、お兄様に踊りを見てほしいのですが…』



上目遣いで面接官のおじさんを見る。



「いや、でもお前だけならともかく、あやつらはなぁ…」




私はおじさんにずいっと身を近ずけた。




『私…どうしてもあなたに私たちの踊りを見てほしいのです…！

それに、彼らは朝廷も認めたほどの踊りの名家なのです…。

それでも…やっぱりダメ…ですか？』




涙目にして上目遣い…。




「む、お、お嬢さんがそこまで言うなら…。」




『まぁ、お兄様優しいですね！』




私は最後に最高級の笑顔を作り、天馬たちの元へかけ戻った。




『入っていいって〜』




剣「…お前、怖いな」



『私こういうの得意って知ってるよね？』



剣「大方の予想はついていたが…なかなかやるな。」



皆さん、お忘れではないですか？


一応私はサッカーと同じくらい演技や騙し討ちが得意なんだ。



だから、もちろん「色仕掛け」に近い行為だってできる(((殴




錦「でもあれはAじゃなきゃ突破は難しかったぜよ…」



『コツを掴めば誰にでもできますよ！』



((((((絶対あそこまで完璧に演じるのは無理))))))




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そして私達は、参加させてもらえることになった。



『お兄様！あとでこのお礼はたっぷりしますから！』



「お、おう…！」



はははっ、まあこれが終わったあとはさっさと撤退だからおじさんと会うことは無いんだけどね。



最低…？


世の中時には「最低の自分」を作ることで切り抜けられることもあるのよ。(遠い目)


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そしていよいよ、私達の踊る番となった。

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