演技派シード【究極の絆グリフォン】【劇場版】 (ページ8)

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負けページ8

試合再開

キャプテンから一瞬にしてボールを奪った白竜は、雷門へ攻め込んだ。

白「思い知るがいい…格の違いを！！！」

そして白竜は雷門のDFを蹴散らし、また一点を決めた。

今の時点で、0-2…。しかも、ほとんど白竜1人で攻められ、得点を取られている。

影「なんか…怖いです。今まで戦ってきたシードと違うし…」

霧「確かに…次元が違うな」

影「じゃあ…どうすれば？」

神「…わかっている。これ以上奴らの好きにはさせない。」

『…でも、彼らのスピードとボールコントロールは並じゃないです。』

霧「ああ…こっちが、技を出す暇もなかったぞ。」

霧野先輩は私の言葉に深く頷き、キャプテンにそう言った。

「ほう？おもしろい」

白「技を出す暇があったら…止められたとでも言いたいのか？」

白竜は、威圧するようにそう言った。

私が知っている白竜は…バカで不器用だけど真っ直ぐで…うん。圧倒的に馬鹿だった。私が言えないけど。

でも今の白竜は…なんか違う。

試合再開

天馬のボールを軽く奪い、雷門のDF4人をたった一人で倒した。

私は今回のポジションはFW。

『………白竜。』

錦「なんだか頭にくるぜよ！さっきからプレイしているのは…あいつだけぜよ！」

剣「自分一人でも俺たちを圧倒できるということを…アピールしているんだ。」

その後のことを簡潔にまとめると、圧倒的な点差で私達は負けた。

0-12…認めざるおえないほどの、完敗だ。

白「…感じてもらえたかな？格の違いを…」

倒れる私たちを見下ろし、白竜はそう言った。

牙「全員ゴッドエデンへ運べ」

遠くで牙山のおっさんの声が聞こえる。

立とうにも足に力が入らない。

白「……。」

意識を失う直前、私の体が誰かに抱えられたのがわかった。

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牙山side

「残念でしたね…奴らを取り逃がすことになるなんて」

牙「いや、狙い通りだよ。それに…大きな収穫もあった。」

「はい？」

牙「…究極を引き出すためには、それを引き出すためのものが必要だ。」

「…究極のチーム0……。我々の悲願が、とうとう達成されるのですな…。そして、大きな収穫…とは？」

俺は、白竜を呼んだ。

白竜の右腕には、Aが抱えられている。

白「お前が指示した通り、こいつだけ攫ったぞ。」