【HQ】同窓会から始まる恋ってアリですか？【宮侑】

その後 1 ページ18

【宮侑side】





……まずい。

非常にまずい。






「明後日から遠征、っすか」



「ああ、急に決まったんだ。悪いな」




申し訳ないとは思ってるが仕方ない、と監督に言われる。

彼女と付き合って2年が過ぎ、四日後には記念日になる。


去年と同じようにディナーに行こうと彼女と話して予約までしてたのに。



ついでにプロポーズしようと思ってたのに！








「どないしよ」



「何か都合悪いんですか？」



「遠征って1日じゃ終わらんよな」



「そりゃそうですよー、九州だし」








(正直に話して予約キャンセルせな…)









*****





「ほんまごめん！明後日から遠征になってもうた…」



『あーーー…そっか。しゃーないなあ』



「ほんまに申し訳ない。帰ってきたら高級ディナー行こ」



『いや、ええよ…』







機嫌が悪くなったのか口数が減るA。





ああ、やってしまった。




そりゃそうだ。
逆の立場だったらもっと俺は機嫌悪くなってるだろうし。






『その日しか、嫌やもん』





ぽろっと口に出し慌ててすぐ手で口を押さえた。




少し涙目になっている。



付き合う前は素っ気ない奴だと思っていたけど、家の中や二人きりになると途端に甘えてくる。
無性に可愛いから困る。



今も実際超絶可愛い訳で。






「ほんまでごめん…東京戻ったらダッシュで帰るかららな、毎日電話かけるから……」



『………ん〜〜、きすして』








何なんこいつ可愛すぎか！！！！！！！！！


唇を俺の方に向けてきて待ってる姿が可愛すぎておかしくなりそう。


そして唇を落とす。




『さみしい』


「俺も寂しい」


『おそろいやな』


「せやな」





可愛すぎて理性崩壊しそう。てかした。





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