男性恐怖症の私が初めて恋をした7【まふまふ】

222話 ページ22

控え室に戻って自分のカバンを引っ張る


服なんて着替えてる場合じゃない


急ぐから靴だけは履き替える


ス「タクシーあともう少しで来るそうです！」


その言葉に僕は控え室をでて裏口へ向かった



向かってる途中､頭上にあるスクリーンで今のステージの様子が見えた



その先に進むと今度は曲と歌う人が表示されているプレート


さっきまで僕の名前だったところが違う人になって曲も変わっていた


もしもの時のために皆で打合せしてたとかかっこよすぎでしょ

僕にももっとちゃんと言ってくれればよかったのに


でもいつも皆にこうやって助けられるんだよね


僕は最高の友達を持てたと思う


裏口が見えてちょうどタクシーも到着した


僕は裏口手前で後ろを振り返った


大きく息を吸って

ま「そらるさーん天月くーんluzくーん浦田さーんさかたーん!!


みんなありがとーー！！！」


それだけ言ってタクシーに乗った


聞こえてるかわからないけど

今この気持ちを伝えたいから



ま「運転手さん、急いで〇〇病院お願いします!!」

運「飛ばすからしっかり掴まってて!」


それから40分


この道を曲がればあとはずっとまっすぐ走って到着


車で10分くらいだから時間内には確実に間に合う


それでも急がないといけない


1分でも早く


運「あちゃー休日だからか道が混んじゃってるわ」


ま「すみません､動きそうですか？」


運「この渋滞だと当分無理そうだね」


ま「じゃあここで降ります

おつりは大丈夫です｡ありがとうございました!!」


僕が走る時はいつもAの所へ向かっている時かもしれない


走るのはこの世で1番目くらいに嫌い


でも1番大切な人のためなら頑張れる


Aと産まれてくる2人を守れるのは僕しかいない


絶対3人守るんだ


ま「はぁはぁｯ…ついたｯ…」


事前に電話で96ちゃんから教えて貰ったところへ行く


96「まふくん！よかった間に合った！」


その後前に話したお医者さんが同意書をくれてすぐに記入した


ま「96ちゃん､Aは？」


96「あそこの病室!」


ま「A!!」


『真冬

ごめんねLIVE行けなくて』


ま「そんなの大丈夫だから

さっき同意書書いたから､手術頑張ろうね」


『うん､あのね

もし子供達か私…ってなったら


その時は子供たちを優先してね』

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